三井化学㈱(田中稔一社長)と中国石油化工股份有限公司(Sinopec 本社・中国北京市、王天普総裁)は、このほど共同出資によりEPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)を製造・販売する合弁会社「上海中石化三井弾性体有限公司」(SSME)を設立した。 三井化学とSinopecは、2009年12月に「合弁事業推進のためのFSに関する意向書」を締結し、共同でFS(フィージビリティースタディ)を進めてきたが、このほど中国政府の事業認可を得て、合弁会社を設立したもの。 SSMEは、メタロセン触媒を用い、最新鋭のプロセスを採用した世界最大規模のEPTプラントを中国上海市・上海化学工業区へ新設する。中国では、自動車産業の急速な拡大、および、社会インフラ(鉄道など)の整備に伴い、EPTの大幅な需要増が見込まれている。SSMEは、拡大する中国EPT市場のニーズにいち早く応えるべく、生産・供給体制の早期