三菱重工業は2012年3月6日、舶用エンジンを天然ガスで動かすための高圧ガス供給装置を国内で初めて開発したと発表した。現在、国際海上輸送における省エネ・地球温暖化対策が強く求められているが、同装置によりLNG(液化天然ガス)をエンジンに供給することで、従来の重油燃料に比べ、CO2排出量を抑えることができる。 この高圧ガス供給装置は、LNGをポンプで高圧化し30MPa(約300気圧)で送り出す方式で、コンパクトかつ消費動力が小さいのが特徴。同装置を2ストロークの低速ディーゼルエンジンと組み合わせることで、高効率の推進機関にすることができ、燃料油の代わりにLNG燃料を使うことでSOx(硫黄酸化物)やNOx(窒素酸化物)の排出も抑制できる。 三井造船への初号機納入は、2013年初めを予定している。 三菱重工 船舶用エンジンのハイブリッド過給機開発でCO2を削減(関連のJFS記事) 登録日時:20