『家族のそれから (アフタヌーンKC)』に収録されている短編『ゆくところ』。 高校生の同性愛を扱った内容なのですから、捉え様によっては やおいやボーイズラブの範疇に入れる人も居るかも知れません。 しかし、腐女子である筆者は『ゆくところ』をボーイズラブと して捉える事に抵抗を覚えるのです。 同性愛を構成要素の一つにした青春群像描写の一つじゃないか、 と一言挟みたくなるのです。 やおいと言う言葉を評価の物差しとして使う時に、腐女子それぞれの 中では確固としたまでは行かないけれども本人にとっては明確な 基準が在ります。筆者にとっては、恋愛中心であるか否かがその基準に 当たります。堅い構成であっても恋愛を描き出す事に眼目が置かれて いれば、その作品がやおいであると評する事に躊躇いは無い(筈)です。 個人の見解としては、そう思っています。 蜜の料理本 第七回 『「これはやおいではない」。このせりふが