華厳宗大本山東大寺を歩く、撮る。 司馬遼太郎著「街道をゆく 奈良散歩」の一節に「東大寺境内は風景が多様で、どの一角にも他に類がない」とあります。 ワイド版街道をゆく24 作者:司馬遼太郎朝日新聞出版Amazon十二万坪を超える広大な敷地を歩きまわると、その言葉がすぅーと沁み入るように実感でき、海外文化を積極的に取り入れてきた歴史の息遣いさえ聞こえてくるような気がします。 さまざまな災禍を乗り越えた歴史、時代の流れを読み解きながら、建造物を眺めれば、溢れんばかりの創意工夫やそれを具現化した人々の献身と熱気を感じることが出来る。そんな思いと期待を胸に秘め、気負わずのんびり歩きます。 性急に時間的効率重視であちこち回って、印象が散漫になることを避け、圧倒的なスケール、さらに自然との調和に宿る先人たちが残した文化、美をたっぷり味わいながら、じっくり歴史と文化の息遣いと向き合う旅を目指しました。 穏