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ブックマーク / booklog.jp (6)

  • 『あいまいな日本の私 (岩波新書 新赤版 375)』(大江健三郎)の感想(47レビュー) - ブクログ

    大江健三郎のいくつかの講演を集めた新書。 刊行は1995年、大江がひとまず、作家としての生活に区切りをつけようとしていた時期にあたる。60歳となるこの年、『燃え上がる緑の木』を最後に、小説を書く筆を折り、スピノザ研究にその後の生涯をあてたいと考えていたのだ(実際のところ、翌年、1996年の武満徹の死を契機に、再度、小説に向っていくのだが)。 表題ともなっている書冒頭の講演は、1994年のノーベル文学賞受賞記念講演のものである。 これと合わせ、1992年から1994年の間に行われた、9回の講演原稿が収録されている。 大まかには、文学論と、家族についてのものの2つに分けられる。 大江の長男、光は知的障害を持って生まれている。幼いころは言葉を発しなかったが、鳥の声をよく聞き分け、音感が優れていた。13歳のころから作曲をするようになり、CDも何枚かリリースされている。大江の作品とも深い関わりを持

    『あいまいな日本の私 (岩波新書 新赤版 375)』(大江健三郎)の感想(47レビュー) - ブクログ
    noitseuQ
    noitseuQ 2023/04/25
    初期の作風は、実存主義的なものであった それは一口に言えば、外に目を向けようとする自分に対して 抑圧をかけてくる社会への反発であり そういう社会を象徴する存在として、天皇を仮想敵とするものだった
  • sasakiri2さんの感想・レビュー

    今第三章を読んでいる。著者によるスキップ方法にのっとり、第二章は飛ばした。第三章は慶大闘争の話だけど、当時の学生たちのバリケード内行動が、香港雨傘運動の中でみた光景とちょっと似ている。あと、今おもしろいと思う点は、慶大闘争から始まるあたりの学生たちは、戦後の民主教育を受け、かつ、旧来の「立派」な大学イメージを持ちながらマスプロ大学に入ってしまったということ。

    sasakiri2さんの感想・レビュー
    noitseuQ
    noitseuQ 2022/09/14
    ”あと、今おもしろいと思う点は、慶大闘争から始まるあたりの学生たちは、戦後の民主教育を受け、かつ、旧来の「立派」な大学イメージを持ちながらマスプロ大学に入ってしまったということ。”
  • dsukesanさんの感想・レビュー

    ポッドキャストを元にした対談集なので、とても読み易いけど、内容は濃くて面白い! 文化人類学の物の見方も概要が分かり、かつ仕事や人間に対する見方を崩してくれる良書。これだけ、枠組みが違う世界があるということを知れて、ホッとするとともに嬉しさが込み上げてくる。文化人類学って、固定観念や規範を打ち破り、豊穣な世界を知り享受して、自分も楽になれる、新たな価値創造にも寄与する知的活動なのかもと思った。言葉が合っているかが分からないけれども、反骨とアナキズムに繋がるフラットな視座と思考に繋がるのかもしれない。そうして揺れながら見る見方の先に地域通貨やら、コミュニティやら、社会保障、セイフティネットのデザインといった社会のあり方、生き方、サステナビリティにつながる話も出て来るから面白い。 当、ニマニマの止まらぬ読書体験。それは、自分の社会にある規範だけが絶対じゃ無いというところに、自由と笑があるアホに

    dsukesanさんの感想・レビュー
    noitseuQ
    noitseuQ 2022/09/13
    文化人類学って、固定観念や規範を打ち破り、豊穣な世界を知り享受して、自分も楽になれる、新たな価値創造にも寄与する知的活動かも?。言葉が合ってるか分からんけど、反骨とアナキズムに繋がるフラットな視座と…
  • かなさんの感想・レビュー

    面白かった〜〜!!!!! 元がポッドキャストということもあって、比較的平易な言葉で様々な民族の文化を垣間見ることができました。人類学という分野に格的に興味が湧いてきて、巻末の選書リストなど端から登録してしまった。中には既に持っているや既読のもあって、自分の興味はもともとこういった分野だったのかという気づきもありました。 人類学者の皆さまが繰り返し述べていましたが、我々とは全く違う環境に住まう人々の文化は、私たちが当たり前のものと認識し、故にその枠組みの中で窮屈な苦しい思いをすることも多々ある"常識"や"価値観"が根から揺らいで、そもそもなぜこれは当たり前なのか?なぜそれが正しいとされているのか?というラディカルな疑問を抱かせてくれます。 「普通に考えて」「普通の感覚だったら」とか、よく職場で聞きますが、そういう「普通」に対して疑念を抱くことなく隷属し、「普通」からずれた考えや行動を

    かなさんの感想・レビュー
    noitseuQ
    noitseuQ 2022/09/13
    我々とは全く違う環境に住まう人々の文化は、私たちが当たり前のものと認識し、故にその枠組みの中で窮屈な苦しい思いをすることも多々ある"常識"や"価値観"が根本から揺らいで、そもそもなぜこれは当たり前なのか?
  • 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』(八木仁平)の感想(645レビュー) - ブクログ

    書はタイトルというゴール、にたどり着く道のりを教えてくれるものになります。見つけ方のプロセスも非常にわかりやすい言葉と図表で教えてくれます。自分にとって大切なもの(価値観)は何か、自分の得意なもの(才能)は何か、自分の好きなもの(情熱)は何かを見つける事が重要であるというシンプルかつ真意をついた結論は納得としか言いようがありませんでした。 自分が先にあげた価値観や、才能、情熱を何に対して抱くのかわからなくても大丈夫です。書はそれらを見つけやすくする質問をたくさん用意されています。中でも私が最も気に入っているのが、才能を見つける自問で挙げられていた「あなたがイラッとしたことはなんですか?」です。イラッとするということは「自分は当たり前にできるのに、どうして君はできないの!」ということです。つまり裏を返せばそれは他人はできないけど自分は当たり前にできること。つまり才能である。この論理展開は

    『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』(八木仁平)の感想(645レビュー) - ブクログ
    noitseuQ
    noitseuQ 2022/06/03
    (未読です) この本を、みんながこぞって読むかどうか ということが、いろんなことを明らかにするはず。淀んだ目をしてる人に届き、生活を変えたいと思わせるワクテカ作品とは何か。が、私の命題の1つなのよね。
  • 『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(末永幸歩)の感想(914レビュー) - ブクログ

    前々から早く読みたくてウズウズしていた 思った通り面白くて一気に読んでしまった なかなかな「アハ体験」となり、 薄々気づいていた自分に足りないものもわかった また、なぜ自分が近代アートに興味を持たないかよく理解できた このを読むと恐らくそれぞれの気づきがあるように思う (良いとか悪いではなく)そこを知り、向き合うことが大切 「あなたはアートをどのように鑑賞していますか?」 ~美術鑑賞が好きなので美術館に足を運ぶが、まず予習を必ずしてしまう… アーティストについて、作品について時代背景を調べ、解決や人様の評価を見てしまう そしていざ現地へ 作品を観る→解説を読む→作品を観る こんな感じ(一般的よね?) まっさらな状態で作品を観ることも当然ある それは自分の知らないアーティストの作品やあまり興味をそそられない作品だ こういうケースは好きか嫌いか、うまいかどうか、美しいかどうか、何か訴えられ

    『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(末永幸歩)の感想(914レビュー) - ブクログ
    noitseuQ
    noitseuQ 2022/06/02
    これはね、結構大事だね。 ハイデガー?の言ってたことにも関係するかもね。 世間人ではない自分の発見…的な。
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