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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (9)

  • 「ファーストペンギン」って海に突き落とされる奴じゃないんだ… - NATROMのブログ

    最近、「ファーストペンギン」という言葉をよく聞く。ペンギンの群れの中で、天敵がいるかもしれない海の中に最初に飛び込む個体のことで、リスクをとって挑戦する勇敢な行為を称えるポジティブな意味合いを持つ。だが、私はファーストペンギンという言葉からは異なる意味を連想してしまうのだ。 イギリスの生物学者、リチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」という著作において、生存競争に勝って生き残る遺伝子の性質は利己的であることを論じている。個体レベルの行動は利己的なこともあれば利他的こともあるが、利己的な行動の一例として、ドーキンスは海に飛び込むのをためらうペンギンの例を挙げている。 南極のコウテイペンギンで報告されているひきょうな行動についてなら、おそらくだれでも[利己的な行動だと]ただちに同意できるであろう。このペンギンたちは、アザラシにべられる危険があるため、水際に立ってとびこむのをためらっている

    「ファーストペンギン」って海に突き落とされる奴じゃないんだ… - NATROMのブログ
    nomitori
    nomitori 2023/03/29
    後ろ向きなのにコウテイペンギンとは贅沢な名だね、今からお前の名前はヒテイペンギンだよ。
  • 2013-11-11

    JBpressの医療関係の記事には問題が多い。今回は人工透析の「自己責任論」についての記事が載った。 糖尿病の合併症の一つが糖尿病性腎症であり、進行すると人工透析が必要になる。現在の日における透析導入原因の疾患の第一位は糖尿病性腎症である。糖尿病が事や運動といった生活習慣と深く関係しており、治療に患者の自己管理が重要であるのは事実である。しかしながら、以下に引用する「節制していれば糖尿病にならないし、人工透析だって必要がない。人の心がけの問題である」という川嶋朗医師の主張は医学的には間違っている。聞き手が川嶋諭氏(JBpress編集長)で、答えているのが川嶋朗医師(東京女子医大准教授)である。 ■健康保険に逆マイレージ制を導入しよう 不摂生が原因の人工透析患者に身障者認定は必要か:JBpress(日ビジネスプレス) 答 (中略)しかし、糖尿病は生活習慣病ですから、きちんと体をコント

    2013-11-11
    nomitori
    nomitori 2016/09/21
  • 「過剰診断」とは何か - NATROMのブログ

    早期発見・早期治療が常に良いとは限らない 癌は早期発見・早期治療が大事だと言われているが、いつでもそうだとは限らない。他のあらゆる医療行為と同じく早期発見・早期治療にはメリットと同時にデメリットがあり、そのバランスを考える必要がある。早期発見・早期治療のデメリットの一つが、過剰診断である。ここでは、過剰診断とは「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない病気を診断すること」と定義する*1。癌を早期発見しようとすると、治療せず放置しても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない癌を診断してしまう恐れがある。 癌を放置しておいても自然に治癒することはなく、局所浸潤したり転移したりして治りにくくなると一般に思われているためか、癌の過剰診断について理解が得られにくいことがあるようだ。まず最初に、過剰診断の典型的な事例を考えることが理解の助けになるだろう。前立腺癌の死亡率と比較して

    「過剰診断」とは何か - NATROMのブログ
    nomitori
    nomitori 2015/03/25
    “過剰診断は誤診や偽陽性と異なる概念である。” 擬陽性と混同してた…勉強になるな。
  • 血液型と性格の関係を否定するまずい論法について - NATROMのブログ

    血液型と性格には強い*1関連があるという主張がある。血液型性格判断あるいは血液型占いと呼ばれている*2。こうした主張には科学的根拠はない。詳しくは■遺伝学からみた血液型性格判断で論じた。ニセ科学を論じる上では「定番」となっている話題である。さて、 ■血液型占いにすっかり洗脳されている皆さまの目を覚ます呪文について | More Access! More Fun! というエントリーが注目を集めている。このエントリーでは『女性誌やテレビを中心に蔓延している「血液型占い」は真っ赤な嘘である』と主張されており、その結論には概ね同意はできるが、結論を導く過程においていささか難があるように思える。「血液型占い」が真っ赤な嘘であるとしても、不適切な論法で批判するのはまずい。ここでは、かのエントリーのどの部分が不適切であったのか説明することとする。 アフリカアメリカ人にA型が多いことは血液型占いが間違っ

    血液型と性格の関係を否定するまずい論法について - NATROMのブログ
    nomitori
    nomitori 2013/07/03
    まぁイッセキさん的には、そんなのどうでもよくて、炎上しやすいネタで、予想どおり炎上して、PV集まったから満足なんやろな。早めにブクマしちゃったことをちょっと反省…
  • 「万能薬」は効かない - NATROMのブログ

    代替医療にもさまざまな種類があるが、その中でも「あらゆる病気にものすごく効く」と吹聴するタイプのものがある。たとえば、前回紹介した物質X(ミラクルミネラルソリューション)は、 「エイズ、肝炎(A.B,C型)、マラリア、ヘルペス、結核、ほとんどのがんを含む、人類の数多くの病気の解決方法が発見されました。多種の病気を簡単に征圧できるようになりました」 と主張されている*1。野島尚武博士による超ミネラル水は、 「ガン・糖尿・アトピーをはじめほとんどの病気を治す遺伝子ミネラル療法です」 とされている*2。古いところでは、IRT(Induced Remission Therapy:誘導消失療法)なる治療法は、 「ガン、エイズ、心臓病をはじめとする数々の難病を99%以上の確率で癒してしまう」 のだそうだ*3。 ミラクルミネラルソリューションや超ミネラル水や誘導消失療法などの「万能薬」はすべてインチキで

    「万能薬」は効かない - NATROMのブログ
    nomitori
    nomitori 2011/02/15
    何でもこいに名人なし
  • 我々は迷信行動を行うハトになっていないか? - NATROMのブログ

    ■体験談は証拠にならない〜浄霊による体験〜では、「浄霊」の後、熱が下がったという体験談を紹介した。「浄霊」に病気を治すという効果がないことに、おそらくは読者の大半は同意していただけると思う。しかし、「浄霊」には効果があると誤認してしまう人もいる。なぜか?効果のない治療法が用いられていたのは、「浄霊」のような宗教関係だけではない。西洋医学も200年ほどさかのぼれば、瀉血や水銀療法といった効果のない治療を行ってきた。それどころか、何百年もさかのぼらなくても、最近でも「実は効果のなかった」という治療法はわりとある。有名どころでは、脳循環代謝改善剤の多くが、再評価の結果、効果効能を取り消された。 実際には存在しない効果を誤認してしまう理由はいくつかある。ここでは、人間には続けて起こった二つの出来事に何らかの因果関係を読みとってしまう傾向がある点について考えたい。「浄霊」した後に、「熱が下がった」わ

    我々は迷信行動を行うハトになっていないか? - NATROMのブログ
  • NATROM's diary

    2023年8月からX(旧Twitter)にて、「HPVワクチンの深刻な副反応・薬害としての自己免疫性脳症が、相当規模で存在していると推測」する立場である平岡厚さんと対話を続けています。さまざまな論点がありますが、今回は9価HPVワクチン(シルガード9)の臨床試験において、対照群に4価HPVワクチン(ガーダシル)が使用された件について解説します。 臨床試験において、9価HPVワクチンは、4価ワクチンでカバーしていない型に関連する高リスクの子宮頸部、外陰部、膣の疾患を予防し、また、安全性についても重篤な有害事象に関する臨床的に意味のある差は認められませんでした*1。9価HPVワクチンは十分に安全で有効であるというのが専門家のコンセンサスであり、日でも2023年から公費で受けられるようになりました。 「9価HPVワクチンの臨床試験を1回くらいは生理塩水を対照として行ってはどうか」という平岡さ

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    nomitori 2009/09/10
  • ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ

    ホメオパシーは「同種療法」とも訳され、さまざまな物質を限りなく薄く希釈することで治療効果が得られるとされている代替療法の一種である。ホメオパシーで処方される「丸薬」は、原料の物質を1分子も残っていないほど希釈したのちに乳糖もしくは蔗糖にしみ込ませて作られる。通常の薬理学的見地からは、ただの「砂糖玉」と変わらない。臨床的にも効果はプラセボと変わらない。そんなわけでホメオパシーは「由緒正しいニセ科学」とみなされている。 さて、とあるブログ経由で、ナイチンゲールがホメオパシーに言及していることを知った。なんでも、「ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根的な改善をもたらした」のだそうだ。「この用薬法はまことによく出来て」いるともある(強調は引用者)。ナイチンゲールがホメオパシーについて言及した"Notes on Nursing: What it Is and What it Is Not"(看

    ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ
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    nomitori 2009/08/11
    Google booksを調べ物に有効に活用している。真似したい。
  • 蚊取り線香のリスク - NATROMのブログ

    ■殺虫剤と小児白血病に関連か 米研究(AFPBB News)を読んで、「そういや蚊取り線香の害って調べられているのかなあ」と疑問に思ったので、医中誌先生に聞いてみた。「放火時に時限装置として用いられた蚊取り線香についての検討」(犯罪学雑誌)などという論文に混じって、"Exposure to mosquito coil smoke may be a risk factor for lung cancer in Taiwan.(台湾において蚊取り線香の煙への曝露は肺癌の危険因子となりうる)"という論文*1を発見した。蚊取り線香って、"mosquito coil"って言うんだ。以下、サマリーを引用して訳した。 BACKGROUND: About 50% of lung cancer deaths in Taiwan are not related to cigarette smoking. En

    蚊取り線香のリスク - NATROMのブログ
    nomitori
    nomitori 2009/08/02
    台湾の蚊取り線香は、日本のより目にしみる気がする。日本のとは成分ちがうんじゃないかという気もするんだけど、どうなんだろ。/8/6 ワニ印からダイオキシン検出ってNEWSやってる。やっぱ台湾の蚊取り線香は怖い。
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