【北京=川越一】中国外務省は10日、日本政府が沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化を決めたことを受けて、声明を発表しした。 ◇ 日本政府は中国の再三の厳正なる抗議を顧みず、釣魚島の「購入」を宣言し、いわゆる「国有化」を実施した。これは、中国の領土主権に対する重大な侵犯であり、13億人の中国国民の感情を著しく傷つけ、史実と国際法を踏みにじった。これに対し、中国政府および人民は断固たる反対と強烈な抗議を表明する。 釣魚島および周辺諸島は古来、中国の神聖なる領土であり、それは歴史を証拠とし、法を根拠とする。釣魚島は中国人がいち早く発見し、命名し、利用してきたもので、中国の漁民が昔から活動してきた。明代にはすでに中国の防衛管理範囲に組み入れられ、台湾の付属島嶼(とうしょ)であった。釣魚島は“主のいない地”であったことはなく、中国こそが争いのない主人である。 1895年、日本は甲午戦争(