米医療機器ベンチャーのエミットバイオ(EmitBio)が、高精度の周波数の光を喉の奥などに照射することで新型コロナウイルスの量を減らせる簡易な治療機器を開発した。人間の肺細胞を使った実験ではデルタ株のウイルスを99.99%除去できる効果が確認できたといい、米当局から緊急使用許可を得ることも視野に臨床試験を進めている。 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)との戦いでは、前例のない速さで開発されたワクチンがなお最大の武器となっている。しかし世界中で感染者が再び急増するなか、とくに軽症患者向けの治療法を増やすことが引き続き課題になっている。そうできれば、病床が足りなくなっている病院の負担を軽減できるからだ。 そこで出番となるのが、米ノースカロライナ州ダーラムに本社を置くエミットバイオだ。同社は、LEDを使って光を照射する携帯型機器を開発した。用いているLEDは、可視スペクトラム