シークワーサーの名産地でもある沖縄県大宜味村で、衣類の大量生産・大量廃棄やフードロスなどの社会課題の解決に取り組む企業がある。これまで廃棄されていたパイナップルの葉から繊維を抽出し、その残さも土に返るストローなどに再生。アジアの貧困農家の所得向上にも力を注ぐ。生産者にも消費者にも幸せが循環する革新的なビジネスモデルとは。 沖縄・那覇から車で1時間半ほど北上すると、2021年、世界自然遺産に登録された沖縄本島北部の「やんばるの森」が広がり、長寿の里として知られる沖縄県大宜味村に着く。 緑豊かな自然の中に貴重な生物が生息し、“奇跡の森”とも言われるこのエリアの近くに本社を構えるのがフードリボン(沖縄県大宜味村)だ。 同社は、廃棄されていたパイナップルの葉から繊維を抽出する技術を22年に開発し、衣類へのアップサイクルなど、技術力を生かした社会課題の解決に取り組んでいる。 創業8年目の24年5月、