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栄養不足は健康の維持や長寿の大敵で、特に体内で合成できない必須アミノ酸は文字通り人が生きていくのになくてはならない栄養素です。そんな必須アミノ酸の1つである「イソロイシン」の摂取量を制限したところ老化が遅くなり、寿命が延びることすらあることがマウスの実験により判明しました。 Dietary restriction of isoleucine increases healthspan and lifespan of genetically heterogeneous mice: Cell Metabolism https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(23)00374-1 Cutting Back on One Amino Acid Increases Lifespan of Middle-Aged Mice Up to
統合失調症は幻覚や妄想、支離滅裂な思考や行動といった症状が現れる精神障害のひとつです。猫を飼育することと統合失調症の発症についての関連を調査した新たな研究で、「猫を飼うと統合失調症のリスクが2倍になる」という結果が示されました。 Cat Ownership and Schizophrenia-Related Disorders and Psychotic-Like Experiences: A Systematic Review and Meta-Analysis | Schizophrenia Bulletin | Oxford Academic https://academic.oup.com/schizophreniabulletin/advance-article-abstract/doi/10.1093/schbul/sbad168/7458104 Mysterious Link
2005年以降、マラリア予防のために世界中で 20 億枚以上の殺虫剤処理されたネット (ITN : 蚊帳) が配布されています。 これらのネットはすべて、ピレスロイド系という 1 種類の殺虫剤のみで処理されていました。 しかし、多くの地域で蚊がピレスロイドに耐性を持つようになったため、マラリア対策には他の有効成分で処理されたネットが必要になっています。
「なぜ鼻づまりが起きるのか」がわかってきた 日本人の約3分の1がもっているといわれる花粉症などのアレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を呈します。その患者数は現在も増加し続けており、特に鼻づまりは不快で集中力が低下し、睡眠障害の原因となることもあります。 私たち医師が鼻づまりの治療をするときは、鼻粘膜の炎症を取るような、広い範囲をカバーする薬を使うしかありませんが、最近、鼻づまりを引き起こす決定的な原因物質が特定されました。これは画期的なことで、今後アレルギー性鼻炎の治療に対する大きな進歩が期待されます。 いわゆる風邪薬というのは、風邪の症状を抑えるためのものであり、原因となるウイルスに直接作用するものではありません。花粉症も同様です。まず花粉症やウイルス感染症などで鼻粘膜が炎症を起こすと、血管から体液が周囲に漏れ、粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなります。 こういう場合には
「12時間プチ断食」に根拠はない 近年、プチ断食が話題です。 「12時間ダイエット」「16時間断食」「半日断食」などの言葉がメディアを賑にぎわせています。 そして、空腹の時間を長くつくるダイエットに共通する最大のメリットが「オートファジー」です。空腹になると細胞内でオートファジーが機能して、体のダメージがリセットされ、体が内側から若々しくなると紹介されています。 オートファジーの専門家としては、研究対象が広く知られるのはうれしい限りですが、同時に違和感もあります。ブームになることで、少し誤解も生まれているなというのが本音です。 例えば十数時間断食するとオートファジーの働きが数倍に活性化するとの主張もありますが、そのようなデータは存在しません。 断食しないとオートファジーが働かないと思われている方もいるかもしれませんが、オートファジーはみなさんの体の中で常に起きています。 確かに「空腹状態=
『週刊現代』の記事「【イラストで解説】高血圧・心臓病・糖尿病に悩む人必読!血管寿命を延ばす「らくらくストレッチ」」では、こり固まった血管をほぐすための運動などについて解説した。次は「食」で血管寿命を延ばす方法を、最新科学と専門家の意見を交えてお伝えしよう。 血管寿命を伸ばす「究極のレシピ」 体は日々、口にする食べ物でできている。強く長持ちする血管をつくるためにも、運動だけでなく食生活が重要なのは言うまでもない。ここからは、血管寿命を少しでも伸ばすための「究極のレシピ」を探究しよう。 ひと昔前まで、血管をしなやかに保つには動物性の食材を控え、とにかく野菜を食べるべし―というのが当たり前だった。だが昨今では、そんな常識もすっかり塗り替えられている。前出の加藤氏が言う。 「もっとも大きく変わったのは『コレステロールが多いので控えたほうがいい』とされてきた卵の扱いでしょう。'15年には、日本の厚生
賃貸住宅に住むことによるストレス、たとえば家賃を払うお金がない、住居環境が悪い、引っ越しが煩わしい、賃借であることの引け目などによって、失業より100%以上、喫煙より50%以上も生物学的な老化が早まり「健康に深刻な影響が与えられる」ことをオーストラリアの研究チームが明らかにした。 慢性疾患や死亡のリスク増加といった影響は、賃借がもたらす生物学的な老化の早まりに関連しているが、それらの影響は必ずしも永久に続くものではなく「住宅政策の変更によって健康を改善」し、受けた被害を解消する可能性があるとも研究チームは述べている。 過去の研究によると、住居の過密あるいは不適切な暖房といった物理的な条件が明確な影響を与えているほか、相対的な購入能力や治安など、無形の因子も健康に影響を与えていると学術誌British Medical Journal’s Journal of Epidemiology & C
サーモンはオメガ3脂肪酸がとくに豊富な食材のひとつ。このほか、オメガ3脂肪酸を多く含む魚介類としてはマグロ、サバ、イワシ、ニシンなどがある。(PHOTOGRAPH BY ERIKA LARSEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で病床が埋まり、人工呼吸器が足りなくなった際には、多くの人が肺疾患の恐ろしさを目の当たりにした。 残念ながら、肺の機能は新型コロナのような呼吸器疾患によって損なわれるだけでなく、加齢によっても低下する。また、病気や化学物質などへの暴露、加齢が原因で起こる腫れや炎症によって気道が部分的にふさがれ、呼吸が制限される場合もある。 今回、新たな研究により、抗炎症作用をもつことが知られている「オメガ3脂肪酸」と呼ばれる栄養素の摂取が、肺機能の低下を緩やかにすることが示された。この論文は2023年6月23日付
大阪公立大学、ブロッコリースプラウトが超硫黄分子を大量に含有することを発見 大学ジャーナルオンライン編集部 大阪公立大学大学院理学研究科の笠松真吾助教と居原秀教授らの研究グループは、強力な抗酸化活性やエネルギー代謝改善作用があることから近年注目されている超硫黄分子が、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)に豊富に存在していることを明らかにした。 本研究グループはこれまでに、超硫黄分子がアブラナ科やヒガンバナ科の野菜に豊富に含まれていることを見出してきた。そして今回、アブラナ科のブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトの発芽から成長する過程において、超硫黄分子量の変化を詳細に分析した。 その結果、ブロッコリースプラウトには成熟ブロッコリーの約7倍に及ぶ超硫黄分子が大量に含まれており、ブロッコリーの種から根が生え、発芽・成長するにつれて超硫黄分子量が劇的に増加することを発見した。超
日本バナナ輸入組合から、朝バナナ摂取群は非摂取群と比較して血糖スパイク発現率比が有意に低い結果となり、さらに過去約2週間の平均血糖の抑制も見られ、糖代謝に関する健康効果に期待できるとの発表があった。 これは赤坂ファミリークリニック院長・東京大学医学部附属病院医師の伊藤明子(いとう みつこ)先生らの研究グループが行なった臨床試験の結果をまとめたもので、本稿ではその概要をお伝えする。 本臨床試験の背景〜重大な病気になるリスクが高まる血糖スパイク 「食後血糖スパイク」(あるいは「血糖値スパイク」)は厳密な医学用語ではないものの、食事、またはある食材を摂取した直後から2時間ほどの間に血糖値が急峻に上昇する現象を指す。 血糖値が急上昇し血中濃度が急激に上がると、膵臓が大量のインスリンを分泌するため今度は急降下する。この短時間における血糖値の急上昇・急降下は、血糖が大きく低下した場合に食後に眠気やだる
【秋に要注意】「雷雨ぜんそく」日本到来か? 海外では死者も…中国では約800人が症状を訴え病院に殺到 医師が原因を解説 9月11日も全国的に大気が不安定となり、激しい雨に見舞われる地域もあった日本列島。 この記事の画像(11枚) 秋の台風シーズンを前に、医師が注意を呼びかけるのは、雷雨の後に訪れる「雷雨ぜんそく」と呼ばれる症状です。 おやなぎアレルギークリニック 小柳貴人院長: 例年秋になると、ぜんそく発作が増えるといわれております。 秋は台風とか、天候が悪い日も増えますので、もしかしたら海外で報告が増えてきている「雷雨ぜんそく」なんかも、日本でも起きることがあるかもしれないので、注意が必要かなと思います。 中国・内モンゴル自治区 ぜんそくの症状を訴え、病院に殺到する人々 9月2日には、中国の内モンゴル自治区で雷雨に見舞われた後、約800人以上が“ぜんそく”の症状を訴え病院に殺到しました。
運動がアルツハイマー病のリスクを減少させる要因が、ホルモンのイリシンにあることが分かったとの研究結果が、米マサチューセッツ総合病院の研究チームにより発表された。 イリシンは、運動中に体内を循環するホルモン。学術誌Neuron(ニューロン)で8日に発表された論文によると、このホルモンが、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれるタンパク質の脳細胞への沈着を抑制することが分かった。アミロイドβの沈着により脳内に形成されるプラークは、アルツハイマー病の主な症状の原因とみられている。 研究チームは、アルツハイマー病の3次元(3D)細胞培養モデルを作成し、そこにイリシンを加えた。結果、イリシンが「ネプリリシン」という酵素の活動を促進し、これがプラークとアミロイドβ沈着の「顕著な減少」につながることが分かった。 運動がアルツハイマー病のアミロイドβ沈着を減少させることは以前から知られていたが、そのメカニズムはは
アルツハイマー病に関連するApoE遺伝子のε4アレル(ApoE ε4)を保有する人は、記憶や思考に問題が生じるはるか前に嗅覚が低下している可能性のあることが、米シカゴ大学のMatthew GoodSmith氏らによる研究で示唆された。GoodSmith氏は、「においを感知する能力の検査が、後年になって認知機能に生じる問題を予測する上で有用な可能性がある」と述べている。研究の詳細は、「Neurology」に7月26日掲載された。 ApoEはアミロイドβの蓄積や凝集に関わるタンパク質である。ApoEには、3つの主要なアイソフォーム(ApoE2、ApoE3、ApoE4)が存在し、それぞれ、ε2、ε3、ε4の3種類のアレルによりコードされている。ε4アレルを保有する人ではアルツハイマー病発症のリスクが大幅に上昇することが知られている。
血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きに腸内細菌の一種が関わっていることを理化学研究所などのグループがつきとめ、糖尿病の新たな治療法の開発などにつながる成果として注目されています。 この研究は理化学研究所や東京大学などのグループが国際的な科学雑誌「ネイチャー」で発表しました。 グループでは、体重や血液検査などの指標から糖尿病のリスクが高いとされた人などおよそ300人に協力してもらい、腸内細菌の種類や便に含まれる物質の種類、そしてインスリンの状態などを詳しく分析しました。 その結果、「アリスティペス属」などの腸内細菌が多い人では、ほかの種類の腸内細菌が多い人に比べてインスリンの働きが良くなっていることが分かったということです。 さらに、肥満状態のマウスにこの腸内細菌を投与したところ、投与しなかったマウスに比べて血糖値が20%余り下がることも確認できたということです。 グループによりますと
猫が抱えている痛みを画像で判定するウェブアプリ「CPD(Cat Pain Detector)」を紹介した。 この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。8月14日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。 猫の写真で痛みの有無をAIが判定 猫は「痛み」を感じていても隠してしまい、飼い主がそれに気付けないまま症状が悪化するケースがある。 今回は、株式会社Carelogyが開発したウェブアプリ「CPD」に注目。アプリを使えば、AIが猫の画像を読み取って、猫が痛みを感じているかどうかを判定することができるという。Carelogyの代表取締役・CEOの崎岡 豪さんから、アプリの仕様について聞いた。 「CPD」(猫の痛み検知AI) https://cpd.carel
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