【佐野】旧葛生町の山本の里(現鉢木町)が舞台とされる能「鉢木」について解説する、市立佐野図書館の移動講座「いざ図書館! バスで旅する鉢木めぐり」が13日行われた。約40人の参加者は、能楽師観世流シテ方の梅若猶彦さん(56)と願成寺住職長尾宏道さん(57)から「いざ鎌倉」の故事の基となった作品の背景などについて、詳しく学んだ。 「鉢木」は鎌倉時代、時頼の諸国漫遊伝説を基に武士道を描いたもので、場所は鉢木町説と群馬県高崎市上佐野町説がある。 同図書館が、市ゆかりの能について知識を深め、郷土に愛着を持ってもらおうと企画した。まず図書館視聴覚室で梅若さんが講演。「鉢木は面なしで演じる、舞のない対話劇。能の中でもかなり格が高い」などと説明した。続いて一人三役でその一場面を独謡し、受講した人たちは本格的な能の雰囲気に浸っていた。 その後、バスで鉢木町の願成寺に移動。参加者は同寺にある常世の墓を訪れ、鎌
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