北陸新幹線の敦賀駅(福井県敦賀市)から西は、福井県小浜市を経由して京都府を縦断する「小浜ルート」で新大阪へつなげていく計画が決まっている。だが、延長約140キロの8割を占めるトンネル工事にまつわる課題の多さから、敦賀から南下して滋賀県米原市を経る「米原ルート」へ切り替えるよう求める声が高まっている。論議の行方を注視しているのは、関西と北陸だけではない。島根、鳥取両県の山陰地方の関係者も関心を寄せる。山陰と大阪を結ぶ「山陰新幹線」構想に影響を及ぼしかねないためだという。一体、どういうことなのだろうか…