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ブックマーク / shinta.tea-nifty.com (14)

  • 書評『グーグルに勝つ広告モデル』 - R30::マーケティング社会時評

    最近、久しぶりにテレビや新聞、雑誌などマスメディア各方面の関係者の集まる席に顔を出す機会があったのだが、なんだかそこで話を聞いていると、僕がメディア業界を離れてからまだ3年ばかりしか経っていないのに、マスメディアの内部というのはかなりひどい勢いで人材の劣化が進んでいるんだなあと思わされる話ばかりだった。出席している人たちはそういう業界動向からやや距離を置いていたり、既に引退されたりしている人が多かったのだが、僕よりもかなり前に引退された方にとっては、そこで関係者から次々報告されるエピソードや結構な地位の責任者の仰天発言などに、目を白黒させて「信じられない」といったふうだったので、まあ信じられない事態が進行中なのだろう。 そういう最近のマスコミの絶望的な雰囲気に当てられてからこの、『グーグルに勝つ広告モデル』を読むと、何という天使のような優しきオプティミズムに立っただろうと感動する。皮肉

    書評『グーグルに勝つ広告モデル』 - R30::マーケティング社会時評
  • [R30]: 「メディアイン」というパラダイム

    単著どころか単に特集にちょろっと寄稿しただけで、自慢にも何にもなりませんが、明日(もう既に今日)発売の「Think!」に拙稿が掲載されましたので少々ご紹介させていただきます、ハイ。ご興味のある方は買ってお読みください。 んでもって話はあっという間に自分の原稿よりももっと別の記事へと移ってしまうのだけれど、今号のThink!の見誌が届いたのでぱらぱらと読んでいたら、久しぶりに目からウロコがぽろぽろと落ちた気分のする記事にぶち当たってしまった。ブーズ・アレンの山口周シニアアソシエイトによる、「ポストWeb2.0時代の広告・マーケティング戦略」というタイトルの論考である。 山口氏の論考は、Googleの登場によってい荒らされ、このままだとどうなってしまうのかと不安に思っているマスメディアの人々に最後通牒をたたきつけるがごときストレートな結論で始まっている。曰く、「Web2.0がもたらす広告へ

    [R30]: 「メディアイン」というパラダイム
  • Web2.0の終わり - R30::マーケティング社会時評

    このエントリのタイトルを見て、「おきまりのネタキタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!」とか思ってる人、多いんじゃないだろうか。「ブログブームの終わり」を書いてから1年、4月になると終わりを宣言するR30がまた戻ってきましたよ。 こっちの記事とかが「Web2.0=メディア事業、広告モデル」っていう結論を出して納得しちゃったりしてるのを見て、もう脱力しまくり。今さら否定する元気さえも起こらないというか。もうそれでいいんじゃない?とか答えたくなる。どうせ「真実のWeb2.0」が何だろうと、結局世の中の人が理解したようにしか世の中は進んでいかないと思うので。 そういう意味で言うと、「ブログブームの終わり」を書いたときには、ブログが日常化して「巡航速度とは何かを探す」展開になるだろう、みたいな予測をイメージしていたんだけど、今回の「Web2.0」はもともと何か具体的なサービスや製品を指すわけでもなく

    Web2.0の終わり - R30::マーケティング社会時評
  • [R30]: ソフトバンク×ボーダフォン関連まとめ

    表題の件、あちこちのブログで猛烈な勢いで分析がアップされているので、ちょっとリストアップ+一言コメントを付しておく。 リリースが金曜日深夜だったので、ビジネス系メディアはネット媒体も含めて一報を伝えた後に沈黙。もっとも身近な、そして国際競争力があるんだかないんだか分からない巨大業界のルールが、一夜にして変わろうとしている時に、まったく役に立たん。まあ、関係者に必死で取材しようとしてるんだろうけどね。そんなときに、ブログは遠慮無くどんどんさまざまな角度から分析がアップされる。当に素晴らしい。今後新しい分析記事が出てきたら追加していく予定。 (3/5 2:30、3/5 7:30、3/5 11:20、3/6 0:45、3/6 4:00追記) ●ボーダフォン1.7兆円でソフトバンクへ身売り?日経が「大筋合意」と報道(番号ポータビリティ対策) ●ソフトバンクは2兆円も出せるのか? ボーダフォン買収

    [R30]: ソフトバンク×ボーダフォン関連まとめ
  • ライブドア死すともデイトレは死なず - R30::マーケティング社会時評

    ライブドアの件、盛り上がってますね。オジャマモン証人喚問にネタをぶつける陰謀論説が出回ってますが、こんなにみんなが聞いた瞬間に連想するような「陰謀」は、そもそも陰謀じゃないってばさ(笑)。陰謀はだまそうとしてる相手が気が付いたら、意味ないんだから。 まあ、あえてその黒幕がいるとしたら、政府内の財政再建優先派の人たちじゃない?つまり、このまま日経平均がぐんぐん上がっていったら、そりゃ誰もが高所恐怖症になって「デフレは終わったんだ、金融を引き締めろ」って叫び始めるから、防御戦を張るためにまずは相場加熱の元凶たるデイトレ銘柄の総山に冷や水をぶっかけとけ、となった可能性はあると思う。ま、これも妄想の範疇の話ですが。 だから、これはある意味「デイトレ投資家に媚びを売るような企業はこれからも潰しますよ」という見せしめでもあると思うし、そういう資戦略を描いてライブドアの金魚の糞作戦を実行しようと考え

    ライブドア死すともデイトレは死なず - R30::マーケティング社会時評
  • R30]: 新年のごあいさつとメディア業界についての予感

    あけましておめでとうございます。更新再開が大変遅くなったのは、ごらんの通り1年ぶりのデザイン&コンセプト・リニューアルをくわだてていたからでした。今年もよろしくお願いします。 今年の年末年始は家の中とか持ち帰りの仕事とかいろいろあり、ずっと自宅で過ごしていましたが、そしたら思いっきり寝正月というか冬眠正月というか。外があまりに寒いものだから家族全員で引きこもり三昧、体重も爆増で、年明けから激しく焦りまくりの2006年です。 メディア業界は、さっそく年初から何やら雲行きが怪しい。そんな状況を象徴する2つの記事を見つけたのでちょっとご紹介。 1つは、日経ビジネスが年明けから連載開始した「TVウォーズ」の誌連動企画。誌のほうはまだ読んでないが、ウェブには大リーガーの松井秀喜と、橋NHK会長、氏家日テレ取締役会議長3人のインタビューが掲載されている。 テレビ業界の経営トップ2人の発言は、要旨

    R30]: 新年のごあいさつとメディア業界についての予感
  • やっぱり本命はドコモでしたか - R30::マーケティング社会時評

    またまたiPodネタ。この話、いくら書いても面白い。Appleってすごいなあ(笑)。で、日のカウンターパートが決まりそうな気配。 NTTドコモ、タワーレコードを傘下に(NIKKEI.NET) ドコモが、タワーレコードが米MTSから離脱したときの株主だった日興プリシンパル・インベストメンツから32%の株を買い取り、さらに第三者割当増資も引き受けて40%の株を持つ。これで、タワーレコード(マーケティング)-Napster(システム)-ドコモ(端末、回線)という音楽ネット配信のトライアングルができましたな。ドコモさすが。Apple対抗の日の丸連合の筆頭に浮上でしょう。 今から思えば、タワーレコードの伏見博之CEOが9月にCNETで「定額ダウンロードし放題」というサービスを米Napsterと始める、と述べていたのは、これが伏線としてあったわけだ。 100万曲が聞き放題に――タワーレコードがナップ

    やっぱり本命はドコモでしたか - R30::マーケティング社会時評
  • [R30] : 楽天は本当にAppleに対抗しようと考えたのか?

    湯川氏の「ネットは新聞を」ブログで、「楽天はTBS買収から撤退せざるを得ないだろう」という予測が開陳されている。面白いのは、そもそもライブドアが試みて失敗したテレビ局の買収に楽天があえてまた乗り出した理由を、世間でよく言われる「株価を上げ続けなければならないから」ではなく、「アップルに対する対抗軸をコンテンツ企業の買収で作りたかったから」と見ている点だ。 ここで湯川氏を批判するのは簡単なことだ。だが、この仮説はとても面白い示唆を含んでいるように思うので、それに関連して少し考えをめぐらせてみたい。 以前に書いた「Video iPodに勝つためには何をすればいいか。」のエントリで、僕はiPodのビジネスに勝つためには、まず映像配信のプラットフォーム(ソフトウェア)を作って、安いハード(プレーヤー)と一緒にばらまいてしまうことだ、と書いた。コメント欄でも指摘されているように、現時点でのApple

    [R30] : 楽天は本当にAppleに対抗しようと考えたのか?
    noriaky
    noriaky 2005/10/30
    モールのビジネスモデルに限界が来ているからTBS買収を?
  • 書評:「中村邦夫 『幸之助神話』を壊した男」 - R30::マーケティング社会時評

    7月末から8月のお盆にかけて、夏休みの読書と思って4冊ぐらいを読んだ。その中の1冊を、ご紹介しておこう。「中村邦夫 『幸之助神話』を壊した男」(森一夫著・日経済新聞社)である。内容についてはここではとやかく紹介しない。リンク先のアマゾンのエディターズ・レビューでも読んで下さい。全然エディターズ・レビューになっていないというか、単に内容を要約しているだけの記事なので。 実は僕自身、かつての記者時代に松下電器の「創生21」改革やその前史については相当深く取材したことがあり、中村社長を始めこのの中に登場する過去・現在の松下電器グループの経営トップの方々の多くとも1度どころか何度も実際にお会いしてお話しさせていただいていたので、正直なところこのに書いてあることの半分以上は既知の話だった。 しかし、その僕にとってもこのはものすごくためになったと思う。それは、おそらく著者の森一夫氏が、この

    書評:「中村邦夫 『幸之助神話』を壊した男」 - R30::マーケティング社会時評
    noriaky
    noriaky 2005/08/19
  • 投げ銭システム、実装してみた - R30::マーケティング社会時評

    明日までにやらなくちゃいけない仕事を抱えながらウェブサーフィンでふらふらしていたら、はてなぶくまがブックマークするときに投げ銭する仕組みを作ったらしいと知った。とうとうやってくれましたか、はてな。期待を裏切らないな。 昔から「はてなポイントの投げ銭システム実装してくれ」と主張していた張人なので、こらーやらないかんだろうと思い、ココログからでも実装できるかな?と思って実験してみましたよ。ヘルプの通りにブログのテンプレートに埋め込んだら、さくっとできた!うひゃひゃ。 試してみたら、ポイント送るのも比較的簡単だ。しかも押しつけがましくない。ここ重要。ぶくま登録画面に慎ましく「エントリーの作者にポイントを送信する」というチェックボックスが出るだけ。チェックボックスにチェックを入れておくと、ぶくました後にポイント額を決める画面に遷移する。デフォルトで出るポイント数も10ポイントと、多すぎず慎ましげ

    投げ銭システム、実装してみた - R30::マーケティング社会時評
  • テレビ番組のアフィリエイト、何で誰もやらないの? - R30::マーケティング社会時評

    ずいぶん前の話になっちゃうのだけど、そろそろ自分的に時効だからいいか、みたいな感じになってきたので書いてしまおう。最近、民放が相次いでネット映像配信をぶち上げていて、今日もTBSがツタヤとなんかやるぞみたいな発表をしていたわけだが。 TBSとツタヤがタッグ--番組のDVD強化後、ネット配信はイバラの道(CNET Japan) この提携自体は、単にこれまでパッケージソフトの自前流通チャネルを持たなかったTBSが、CCCと共同でレンタルやセルDVDを流通させまっせ、という話に過ぎなくて、まあそれは可もなく不可もなし。僕が「何だかなあ」とクビをひねりたくなるのは、やっぱりその後の「ネット配信」あたりの話である。 テレビの人たちって、口を開けば「番組は著作権関係がややこしすぎるのでネット配信は簡単ではない」とか言うけれど、実際にはハコフグマン氏のブログで書かれているように、下請けの制作会社がネット

    テレビ番組のアフィリエイト、何で誰もやらないの? - R30::マーケティング社会時評
    noriaky
    noriaky 2005/07/21
    テレビは独自の流通チェネルを持たない。ネットでは自明の理のことがテレビの世界ではそうでない。とか
  • 連邦制チェーンストアの可能性 - R30::マーケティング社会時評

    3年以上前から業界内でくっつく、くっつくと言われていた3社がとうとうくっついた。周到な準備のうえでの、見事な統合でした。 ホーマック・カーマ・ダイキ、経営統合を発表(NIKKEI.NET) 来年9月に37都道府県に524店舗を擁する、売上高4330億円のホームセンターチェーン「DCMJapanホールディングス」が登場、と。持ち株会社になるのは、これまで3社+三井物産の合弁で作った共同仕入れ会社。これまで1位だったカインズが2006年2月期末で約150店舗、売上高3000億円の見通しだから、売り上げ規模だけで見れば2位をはるかに上回る圧倒的なトップが登場ですな。 カインズは売上高でここ2~3年、伸びが鈍っていた。新潟でPLANTとガチンコの勝負のまさにその時に中越地震が起きたり、ベイシアとの合同出店でのスーパーセンター業態を中心に据えたため、出店調整にてこずっていたりとか、最近あまり良い話が

    連邦制チェーンストアの可能性 - R30::マーケティング社会時評
  • ネット時代の「マネ下デンキ」戦略の成否 - R30::マーケティング社会時評

    ライブドアブログニュース問題をきっかけに、さっそくあちこちで釣られた人たちが盛り上がっている。で、さっそく「絵文録ことのは」の松永氏から、格好の釣り餌が垂らされてきた。なんかもう、これにいつかなかったら「マーケティング」の看板下ろすしかないだろうって感じの(笑)釣り餌なので早速釣られてみる。 ライブドアは「松下電器型」か。ブログニュースに見るサービス展開スタイル(絵文録ことのは) 松永氏は『「おんなじものを今さら」やるというのが、ライブドアなのだと思う。そして、そのやり方の先駆者として、日を代表する家電メーカー松下電器がある』と述べている。…大変いいポイントである(笑)。 ここでは、現在の松下電器産業がどのような商品戦略を取っているかは、松永氏と同様、とりあえず脇に置いておき、ライブドアの何でもパクリ作戦と、かつての(60~80年代ぐらいまでの)家電の王者松下電器とが、戦略的に同じかど

    ネット時代の「マネ下デンキ」戦略の成否 - R30::マーケティング社会時評
    noriaky
    noriaky 2005/05/22
    ライブドアの戦略は「マネ下電器」の二番手商法とは似て非なるもの(悪い意味で)
  • メディアビジネスのバリューチェーン(その1) - R30::マーケティング社会時評

    ベンチャーキャピタリストの梅田望夫氏がはてなの取締役に就いたらしい。こういう時にはおめでとうございますとか言うんだろうか。何と言えば良いのかよく分からないが、とにかく我が事のように嬉しいのは不思議なことだ。 梅田氏と僕は年齢も離れているしまったく面識がないのだけれど、実は彼と僕にはある共通点がある。お互い、あるとても近しい関係だった人を心の底から尊敬していて、しかもその人から可愛がられていたのだ。しかも梅田氏がブログで書いているはてなの近藤社長に対する思いも、なぜかすごく似ている。大げさな話だけれど、何か非常に深い縁のようなものを感じた。梅田氏に精一杯のエールを送ると共に、このエントリのシリーズを僕が人生で最も尊敬していた、あの人に捧げたい。 さて、これまで「ブログと情報強度」というタイトルで3回のシリーズを続けてきた。そして前回(その3)の最後で、メディアビジネスのバリューチェーンの中で

    メディアビジネスのバリューチェーン(その1) - R30::マーケティング社会時評
    noriaky
    noriaky 2005/03/31
    ネットろ既存メディアをゼロサムではなくプラスサムで考えろと・・・
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