厚生労働省は、アトピー性皮膚炎などの治療に使われる保湿用の塗り薬「ヒルドイド」について、美容のため、化粧品代わりに使われるケースが後を絶たず、医療費の増大につながるとして、対策を検討する方針です。 ただ、インターネットや雑誌で、「美容効果があり、化粧品より安く手に入る」などと紹介された影響で、化粧品代わりに使われるケースが後を絶ちません。 このため、厚生労働省は、本来の目的以外での薬の処方が増えれば、医療費の増大につながるとして、対策を検討し、医療機関に支払われる診療報酬の改定案を議論する中医協=中央社会保険医療協議会に諮る方針です。 中医協の委員からは、治療以外の目的で薬が使われる場合は、保険の適用を外すべきだという意見の一方で、患者の治療に支障が出ないよう慎重に対応を検討すべきだという指摘も出ていて、議論になることも予想されます。