「一塁走者としての山田哲人選手について取材しています」 8月29日、DeNA対ヤクルト(横浜スタジアム)の試合前。両チームの選手や関係者に質問して回ると、誰もが「スピードがすばらしいですよね」と口を揃えた。 八重樫幸雄が今ならわかる荒川博の仰天指導「左足が着く前に振れ!」 前日の試合で、山田は今季29個目の盗塁を決め、昨年から続く連続盗塁成功記録を34に伸ばしていた。ヤクルトの河田雄祐・外野守備走塁コーチは「走るという気持ちが強いことが一番だよね」と言って、こう続けた。 「構えてからスタートを切って、トップに入るまでの速さは日本一だと思います。なおかつ、今年は成功を重ねていくなかでバッテリーの配球を読んで、変化球のタイミングでうまく走ることもあった。ここ数試合はいつもよりスタートは遅かったんですけど、それを塁間のスピードで補った。だから、最後のスライディングも生きてくる。ポテンシャルはもち