巨人の野球賭博問題、清原和博・元プロ野球選手の覚せい剤取締法違反。バドミントンの違法カジノにスノーボードの大麻問題と、アスリートの不祥事が続いている印象は否めない。自国開催の東京五輪・パラリンピックを4年後に控えた大事な年に、日本のスポーツ界が濃い霧に包まれている。 忘れられない、かつての清原の評判 道を踏み外す選手と、そうならない選手。何が違うのだろうか。そこを考えたとき、思い出すことがある。新米スポーツ記者だった1990年前後だったか。清原の西武時代。怪物の片りんは見せていたものの、タイトルが獲れず「無冠の帝王」と言われ始めたころだ。西武球場での取材帰りの車で、先輩記者たちの話を聴いていた。 「キヨはとりまきが悪い」「ホントになあ」 そこで新米は「トリマキって何ですか?」と尋ねたら「大人のことだよ。周りの、オ・ト・ナ」と先輩らは声を揃えた。 ぽかんとしていた20代の小娘も、20数年経ち