iPhoneの代名詞となった“白いiPhone”は、東京の下町にある会社が作った白いインクがなければ存在しなかったかもしれない iPhoneと聞いて多くの人が連想する“白いiPhone”は、東京の下町の会社が作ったインクがなければ生まれなかった――。 アップルが2016年8月に公開した報告書で「iPhoneのディスプレイを取り囲む枠の一部を製造した」と紹介された帝国インキ製造(東京都荒川区)が、iPhoneのホワイトモデルで使われるインクを開発・製造したことが明かされた。アップルが東京の下町にある老舗のインクメーカーに目を付けた理由や、実際にアップルとどのように仕事を進めていったのかを取材した。 知らぬ間に目を付け、ひっそりと連絡してきたアップル 帝国インキ製造は、家電製品のパネルや自動車のメーター、オーディオ機器のフロントパネルなど、工業製品の印刷に使われるインクを中心に開発・製造してい
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