岐阜地裁では傍聴席の抽選があり、整理券を求める列ができた=2021年3月11日午前8時32分、岐阜市美江寺町2丁目、高木文子撮影 岐阜市の河渡橋の下で路上生活をしていた渡辺哲哉さん(当時81)が襲撃され、死亡した事件から約1年。共に20歳の元少年2人は11日に岐阜地裁であった初公判で、起訴内容を認めた。法廷では、事件当日の被告らの行動や事件に至る経緯が明らかになった。 午前10時すぎ、会社員だった元少年と無職の元少年の2人は黒いスーツに身を包み、法廷に姿を見せた。 検察官が起訴状を読み上げると、2人は座ったまま、か細い声で「間違いないです」と起訴内容を認めた。白いマスク姿で、表情はうかがい知れなかった。 事件当日の昨年3月25日未明、被告らは二手に分かれ、渡辺さんと友人女性が寝ているところを挟む形で石を投げた。検察側の証拠調べでは、事件当時、被告らが使っていたスマホの通話アプリの会話内容が