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ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (11)

  • ■ - jun-jun1965の日記

    大学の先生というのも大変な時代になったものである。私が非常勤で教えていた頃も、「世間の大学に対する目が厳しくなっている折から」などという通達があったものだが、学問の自由や公正といったものを重んじようという気がなくて、その「厳しい世間」とやらにへいこらしているのだからしょうがない。最近は「モンスター一般人」みたいのがいて、大学の先生がブログやツイッターで何か言って炎上したり、ないしネット上で匿名の人間と言い争いになったりすると、勤務先へ通報して苦情を言ったりする。それをまた大学が毅然としてはねつけることができずに教員に注意したりするのだから、学問なんぞまともに出来るはずがないのである。 中央大の宮丸君が、学生がAVに出たとかいうことがあって何か発言したあとで、「特定の職業を差別する意図はなかった」なんて弁明しているんだからバカな話である。AVなんか出ない方がいいに決まっているのである。 -

    ■ - jun-jun1965の日記
    nosem
    nosem 2014/08/18
  • ノートをとる - jun-jun1965の日記

    よく大学生が、試験の前に「友達からノートを借りて」といったことを言うが、私にはこの「ノート」がよく分からない。借りたこともなければ、とったこともない。いや、授業中に一応ノートは広げていたのだが、まともにとれたことがない。 なんでかというに、大学の教師がしゃべることは、に書いてあるからである。教養学部時代にとった授業と言えば、村上陽一郎、折原浩などがいるが、これは著書があって、そこに書いてあることをしゃべっている。井上忠は、著書を読んでも何が書いてあるのか分からない(今でも分からない)が、しゃべっていることも、何を言っているのか分からなかったから、ノートがとれるはずもない。延広眞治先生だけは、『柳多留』の講義だから、これだけはいくらかメモはとった。村上陽一郎は、いくらかノートはとったのだが、あとで見たら、著書に書いてあることだった。 英文科へ行くと、渡辺利雄のアメリカ文学史、これは『総説ア

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    nosem 2013/02/10
  • 独身男女の差 - jun-jun1965の日記

    『大学ランキング2013』が届いたので、私が怨念をこめて書いた部分を見たら、すぐ後ろに佐伯順子先生が女性大学教員について書いていた。最近、五十前後で女性学者が亡くなることが多い、とあるのは菅聡子先生のことか。佐伯さんはそれを過重労働が原因という風に書くのだが、菅さんの死因は過労ではなかったと思う。過労と言えるのは古いが千野香織、あと男で大澤吉博さん、これは歴然たる過労死だった。北川東子さんにしても、過労が原因といえるかどうか。 それはいいとして、実は論旨に奇妙なよじれがあって、ただこれは分量的にやむをえないのだが、男はがいて家事育児をしてくれるが女はそうではない、というのだが、ここで当は佐伯さんは、子育てを同居している母親に任せている働く女に怒りを覚えているのだ。それは大変よく分かる。また夫婦共稼ぎでも家事育児は女がやるという状況が残っていることもあり、それに怒りを覚えるのはいくらか分

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    nosem 2012/04/23
  • 眼鏡美女の登場 - jun-jun1965の日記

    某さんのところで知り図書館で日経新聞を見て、その書評欄に著者インタビューの出ている美人学者の眼鏡美女ぶりに愕然とする。 東大の長谷川寿一研究室で進化心理学を学んだ人で、現在お茶大研究員か。記事では、やたら自分がナンパされたので、人に相談すると、そんなにナンパされる秘訣を教えて欲しいと言われる始末、とかあるが、この顔では当然だろう。そのままSMの女王さまになれそうな鋭い美貌である。(*) (*)但し、「SM≠下井守」とする。 そのものは恐らく大した中味ではないだろうが、坂口菊恵さんは5月30日にテレビ出演するそうだから、人気沸騰するか。 ナンパを科学する ヒトのふたつの性戦略 作者: 坂口菊恵出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2009/04/17メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 28人 クリック: 223回この商品を含むブログ (19件) を見る http://orange.z

    眼鏡美女の登場 - jun-jun1965の日記
  • お説ごもっともではあるが - jun-jun1965の日記

    http://news.livedoor.com/article/detail/4140948/ 非常勤講師の悲惨が語られていて、言うこといちいちごもっともとは思うが、大学院を作りすぎという問題が抜けている。 それと、首都圏非常勤講師組合というのは、明らかに政治団体化していて、護憲とかイラク戦争反対とか、そういう主張がくっついているのはいかがなものか。私も入ろうかと思ったが、それでやめにしたのだ。組合は雇用問題にのみ専心すべきであって、それ以外の政治的主張をするべきではない。 - 単著数が亀井俊介先生を抜いたと思ったら、今月また新著を出されるようで、デッドヒートが続いている。 エドウィン・マクレランが死んだ。私はこの人が訳した『暗夜行路』を読んだことがある。藝者たちがわいわい騒いでいる中で、時任謙作が目薬をさす場面で爆笑した。これは原文では何とも思わなかった。しかし日人が日文学を英訳で

    お説ごもっともではあるが - jun-jun1965の日記
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    nosem 2009/05/08
     結局非常勤でまともに暮らせるのは首都圏と関西圏だけなんだな
  • 学問の裏道 - jun-jun1965の日記

    何かを調べていて、よく知らない人の論文に当たったら、私はまずその著者について調べる。素朴に学問を信じている人からしたら、そんなの不要だと思うだろうが、これがそうでもないし、実は多くの学者がやっていることである。というより、たとえば近世文学が専門なら、これは誰々の弟子だなということを最初から把握していて論文を読むだろう。 人文学の論文などというものは、ちょっとした表現ひとつでニュアンスが違ってくることがあるから、その著者の経歴を知っていると、ああこの人はこれ学派出身だからこっちへバイアスが掛かっているな、と分かるのである。分かりやすい例でいえば、田中優子がなぜ『週刊金曜日』の編集委員になってしまったかといえば、広末保の弟子だからである。広末は左翼であり、実証的というより文藝評論的な学者だった。しかし近世文学の世界では、まず翻刻・注釈・文校訂などをして40、50になるのが普通で、しかし田中は

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    nosem 2009/03/08
     なんかよくわからんけど,どろどろしていますね
  • 「英語青年」廃刊 - jun-jun1965の日記

    110年の歴史を持つ『英語青年』が来月で廃刊になる。全国2万人の英語英文学者たちが、この雑誌に載ることを夢見てきた、そんな雑誌である。蟻二郎が、四方田犬彦が、それぞれに批判してきた雑誌である。自分の文章がこの雑誌に載っただけで、何冊も買って配るやつがいた雑誌である。さて、『國文學』と『解釈と鑑賞』はあとどれだけもつか−−。 - 『天地人』は、まだ面白くはならない。ただ上杉謙信が今回もかっこいい。柴田恭平の謙信はひどかったが。ところで第一回で「上杉家と長尾家の対立」とか言っているが、あれは変だろう。上杉家ったってあれも元は長尾家である、という説明がなかったような気がする。 だが先行き心配なのは、あの景勝である。謙信に似ても似付かぬ愚将で、直江山城守がいたから家康相手の駆け引きができたようなもので、関ヶ原の時も大坂の陣の時も、景勝が直江山城を従えて家康に対抗していたら、天下はどうなったか分から

    「英語青年」廃刊 - jun-jun1965の日記
    nosem
    nosem 2009/01/13
     英語青年の話かと思ったら...あれれ?
  • 文句は単著を書いてから - jun-jun1965の日記

    『ユリイカ』12月号は「母と娘の物語」。でも母娘関係がいかに恐ろしいか、最初に力説したのは岩月謙司なのだから、それは忘れちゃいけないよ。 なかに金田淳子の「その後の『ホームレス化する大学院生』」というのが載っていて、これがなかなかおもしろい。K田J子氏はすでに大学院生ですらなく、姉と母が共同ローンを組んだ分譲マンションに母とともに住んでいるという話。 もはや、日中で(いや世界中で)人文系の大学院は地獄と化しつつある。上野千鶴子ゼミなんて人文系みたいなものだ。その地獄を描いて、文章もなかなかよろしい。金田氏は小説を書くと存外おもしろいのではないかと思った。 もっとも、もうこの春頃から、『ユリイカ』の「今月の新刊」のところに『やおい総論(仮)』金田淳子」と毎月のように載っているのはどういうことであるか。これを出しさえすれば印税だって入るだろうに。予定された単著も出せないで、ビンボー話をするの

    文句は単著を書いてから - jun-jun1965の日記
    nosem
    nosem 2009/01/03
     紀要は単著に入れていいですか? だめっすか...
  • 博士号をとろうとしている人文系院生に告ぐ - jun-jun1965の日記

    (活字化のため削除) (追記:言語学や心理学は理系だから博士号はあったほうがよい) (小谷野敦) (追記:不断見ていないブックマークを見たら、 「Britty 研究 うーん場合によりけりですよね。どこに就職するかにもよるし。旧帝大はいちおう教授はみんな博士号もっている状態ではないかなあ。。」というのがあったが、持ってない人が東大でもたくさんいることは前に示した通りである。

    博士号をとろうとしている人文系院生に告ぐ - jun-jun1965の日記
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    nosem 2008/12/01
     衝撃! 言語学は理系だった!
  • 神戸学院大学の謎・その他 - jun-jun1965の日記

    金益見『ラブホテル進化論』(文春新書)購入。「現役女子大学院生による」とある帯に美人写真。久しぶりの女子院生による新書である。女子院生修論新書でいちばん当たったのは佐伯さんだろう。あとは戸矢理衣奈も渋谷知美もぼちぼち。ただこれらがみな東大院生だったのに対し、今度は神戸学院大学という変り種。最近、荻上チキとか若い学者モノは多いが女子は『合コンの社会学』の共著者北村文がいるくらいで、美人らしいがそれでは売らなかった。 しかし『ラブホテル進化論』の読みどころが、文ではなくて前書きとあとがきであることは、まあ異論のないところでしょう。学生時分から井上章一さんに会いに行き、京都のホテルのロビーで待ち合わせ、「上に部屋を取ってあるから」なんて言われたらどうしようと不安を感じていたら(そんな危ないこと井上さんはしません)井上さんはロマンスグレーの優しい物腰のおじさん・・・って、最近会ってないが、ロマン

    神戸学院大学の謎・その他 - jun-jun1965の日記
    nosem
    nosem 2008/03/11
     とはいえ,センセーショナルな研究で注目を集めるという戦略は評価すべきか
  • 高学歴ワーキングプア - jun-jun1965の日記

    半分くらい読んだ。三流大学の大学院で博士号をとっても就職がないという話。ただし著者は九大で博士号をとっているから三流ではない。東大で博士号をとってすらないんだから、そりゃあるわけがない。 しかし、東大の仏文あたりで大学院へ行きたいなどと言えば、「将来がないから」と言って教員が止めるものだが、三流大学では定員を満たすために引き込む、という話は初めて聞いた。 あとこういうのもある。たとえば日女子大を出て東大の大学院へ来た人が、日女子大で採用されるという話。著者は、まるで東大を出て東大院へ行くのが最も有利であるかのように言うが、そういう事例もある。東大で採用されるのは難しいから、そういう事例を見ると、下手に学部が東大であるために損している人がいる、と感じる(もちろん、優秀であれば、の話。東大では採用されなくても母校で採用される)。ただし、私がいた阪大の言語文化研究科で、そこの院修了者を採用す

    高学歴ワーキングプア - jun-jun1965の日記
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