私はデビューして数年、数冊本を出しただけの新人作家である。 ジャンルはライトノベルになると思う。 とある出版社・A社は私の初めての書籍を出してくれた会社であり、その面ではとても感謝している。 しかし、その一冊を出した後、何度も約束を反故にされ、悔しい想いばかりを抱いている。 一冊目がさほど売れなかったせいでもあると思うのだが、それを抜きにしても人としてどうなの!? と思うことが続いているのだ。 とはいえ、私は新人である。 さらにA社だけでなく他社とのつながりもあり、そちらに迷惑が掛かるかもしれないのが嫌なので ここで匿名で書いてスッキリしようと思う。 ネクラっぽくてすみません。 A社で私を担当してくれているのはXさんという編集者である。 一冊目の担当もこのXさんで、引き続き二冊目も担当してくれることになった。 その二作目だが、アイディアを出す段階でXさんから以下のような提案があった。 ●風