フォーサイト WORLD ドバイのホテルの監視カメラに写ったテニスウエアを着たハマス幹部の暗殺者とみられる2人組の映像=2010年2月17日、アラブ首長国連邦・ドバイ【AFP=時事】 時事通信エルサレム支局 吉岡 良 Yoshioka Ryo (このコンテンツは3月20日発売のフォーサイト4月号に掲載されたものです) [エルサレム発] パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの幹部がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで暗殺された事件をめぐり、国際社会はイスラエルの対外情報機関モサドに疑いの目を向けている。だが、当のイスラエルは「われわれが関与した証拠はない」(リーベルマン外相)と、どこ吹く風。国内では「脅威であるハマス幹部の暗殺は大手柄」と考える市民も多く、モサド人気はむしろ高まっている。 捜査を進めるドバイ警察は、モサドの関与を疑わない。これまでに容疑者二十六人の顔写真を公開して国際手配。