昨夜スタンダード&プアーズ(S&P)がベルギーの債券格付けの見通しをネガティブ(悪い)に引き下げました。従来の見通しはステーブル(安定的)でした。 S&Pは見通しの引き下げの理由として同国の政局の混迷を理由に上げています。 実際、ベルギーでは選挙があってから既に半年が経っているのですが、いまだに組閣できていません。S&Pはこの状態が続くようなら半年以内に格付けを引き下げる可能性があるとしています。 2011年の借り換え需要はGDPの約11%に匹敵します。 そこで簡単にベルギー経済の基礎要件をチェックしてみましょう。 先ずGDPの推移ですが、フランスと酷似しています。 失業率は歴史的にフランスやドイツより良かったですが、最近のトレンドは悪化しています。 財政収支はリーマン・ショック前までは優等生でしたが、最近、悪化の傾向にあります。 政府負債は歴史的に高水準でしたが、今、再び悪化の傾向をたど