増田だから書かせて貰う。 死にたいわけでも無いし、貧しいわけでもない。 飢えてもいないし、彼女もいる。 大企業じゃないが研究開発に熱心な会社で、平均よりもはるかに良い給料を貰い、 使える機器もほぼ文句なし。成果も上げて、このご時世に特別賞与など頂戴した。 研究所は首都圏郊外なので、通勤電車には乗らず、車で通勤。 傍から見れば何の不満も無い生活。 だが、なんなのだ、この底知れない空しさは。何故にこんなに空しいのか。 金曜の夜、ネットを徘徊し、 じりじりする胸騒ぎと空回りする頭と居心地の悪い部屋。 酒は飲まない俺は、倒れるまで本を読むか、ネットを徘徊するか。 倒れこむように寝ていれば、明日の昼には彼女が部屋に来ているはず。 洗濯機の動く音がし、彼女の好きなバッハのゴールドベルク変奏曲が聞こえるだろう。 俺が起きてゆくと、彼女はバッハを消し、五穀米のおかゆと梅干を出してくれる。 俺が黙っておかゆ
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