ニッポン放送の人気アナウンサーが記した『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』が、売れている。オタクキャラで知られ、もともとは相手の目を見られないほどの“コミュ障”(コミュニケーション障害)を自認する吉田尚記が、15年を超えるアナウンサー人生を通じて見出したコミュニケーション技術について、読者に語りかけている一冊だ。 この“語りかける”親しみやすさは、数あるコミュニケーション本と一線を画す魅力を本書に与えている。 著者が何時間かかけてしゃべった内容を編集者やライターなどがまとめる手法は「語り下ろし」と呼ばれ、新書などの制作現場では珍しくない。だが本書の作成には「語り下ろし」のさらに上を行く、「ニコニコ生放送」という手法が考案された。「コミュ障の私よ、さようなら」と題した8回の生放送を通じて、コミュニケーションについて視聴者とやりとりした内容をほぼそのまま書籍化したのだ。 その意図は、アナウ
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