2015.3.15 SUN 公共交通を無料にしたら、という社会実験の結果 「移動」は健康や教育と同じように、ひとつの権利ではないのか。なぜ公的資金で公共交通を無料にして利用者を増やし、環境汚染と交通事故を減らさないのか。これは、世界のさまざまな場所ですでに起きていることだ。 “rush hour” by Giacomo Carena (CC:BY 2.0 Generic) なぜ、公共交通は無料ではないのか? 「Atlantic」誌に寄せられたその質問は、非常に興味深い問題意識を提示してくれている。 自動車やバイクを乗り回すことが環境汚染の原因となりうることは、よく知られている。そして環境汚染は──そして交通事故も──、とりわけそれに伴う医療コストと関連付けて考えると、無視できない社会的出費となっている。 したがって、もし通行する自動車を大きく減らすことができるのであれば、経済的観点からも、