1月20日、ついにドナルド・トランプが米国の第45代大統領に就任する。彼が大統領選に勝つことを、ほとんど誰も事前に予測することができなかった。共和党も保守系メディアも、いや、トランプ自身もだ。 開票速報を観るパーティーにヒラリー・クリントンが3万人収容のコンベンション・センターを用意していたのに対して、トランプはヒルトン・ホテルのボールルームに招待客だけを集めて、こじんまりとおこなったことからも、トランプに勝つ気がなかったことがわかる。 筆者もヒラリーが勝つと思っていた。その根拠は「子供投票(Kids Vote)」だ。アメリカの小中高校では1940年代から大統領選のたびに、子供たちに「どちらの大統領候補に投票する?」と尋ねて模擬投票をさせる。これが70年以上続いていて2回しか外したことがない。あらゆる選挙予想のなかで最高の的中率を誇っていた。 どうしてそんなに当たるのかと言えば、子供たちは
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