瀬戸際に立たされた日本の Webプライバシー ∼研究者にできることはないのか∼ 独立行政法人産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センター 高木 浩光 電子情報通信学会 情報通信システムセキュリティ研究会 インターネットアーキテクチャ研究会 招待講演 2010年6月17日 (後日配布版) 1 趣旨 •学術界では…… •プライバシー保護技術に関する沢山の研究、問題定義は明白 •しかし現実は…… •最も初歩的な問題ある方式が導入され、放置、継続、拡大 •日本の「ケータイID」の話、ケータイだけで済まなくなる勢い •開発技術者は…… •その方式があたりまえと視野狭窄に •ビジネス界は…… •その方式を前提にサービス設計し始めている •法律家は…… •技術的な違いがわからないまま現行法の解釈論に終始 •どうすればいいの? 2 ケータイIDとは •契約者に固有のID •HTTPの送信ヘッダに挿入