いやもう、凄かった。会場を揺るがす凄まじい重低音。もたれていた壁がブルブルと震え、後頭部をマッサージのように揺らし、視界がぶれ、テーブルからコップが落ちる。リキッドルームはもともと音のいいハコとして知られるが、そのポテンシャルを限界まで生かし切った強烈そのものの音響アートで、執念にも似た音のテクスチャーへのこだわりには参りましたとひれ伏すしかない。そして音響的に凄いだけでなく、とてもエモーショナルで美しい音楽。冒頭2曲のダーク・アンビエント・ダブステップから、一気にアゲアゲの怒濤のEDMパートへと突入する。ツイン生ドラムのもたらす暴風雨のようなリズムの音圧感に圧倒される。この会場ではロックだけでなくダンス・ミュージックも数限りなく聴いてきたけど、こんな凄いのは初めて聴いた。いや体感した。 ゲストの平沢進が参加しての後半部はさらに加速。minus(-)の重低音EDMに平沢さんのオリエンタルな