日銀の黒田総裁は12日、安倍総理大臣と会談し、新型コロナウイルスの感染拡大で不安定になっている金融市場の動きなどについて意見を交わしました。会談後、黒田総裁は、状況を十分に注視し、市場の動揺を抑える対応に全力をあげる考えを強調しました。 黒田総裁は、新型コロナウイルスの感染拡大で不安定な動きが続く金融市場の状況や、G7・主要7か国の財務相と中央銀行総裁で3日に緊急の電話会議を行い、世界経済を下振れリスクから守るという共同声明を出したことなどを説明したということです。 会談のあと、黒田総裁は記者団に対して「金融市場の変動に対応するため、市場に潤沢な資金を供給したり、多くの株式を集めてつくったETF=上場投資信託を買い入れたりしている。状況を十分に注視しつつ、必要があれば適切に、タイムリーに、ちゅうちょなくやっていく」と述べ、市場の動揺を抑えるため、対応に全力を挙げる考えを強調しました。 安倍