2022年2月現在で売り上げ80万本を突破した『クラフトピア』は、さまざまな要素を意欲的に取り込んだオープンワールドクラフトゲームだ。2020年9月の早期アクセス開始後、ユーザーから指摘されたバグを仕様として取り込んでアップデートするという、異例の開発手法でも話題を呼んだ。 このゲームを世に送り出したのが、株式会社ポケットペアの代表取締役社長・溝部拓郎さんだ。『クラフトピア』は、無類のゲーム好きである溝部さんが面白いと思う要素を詰め込んで作られた。 だが溝部さんは、ゲーム開発者として一直線のキャリアを歩んできたわけではない。新卒で入社したのは外資系投資銀行のJ.P.モルガン。その後開発に携わったのも、人生のストーリーを投稿するウェブサービス『STORYS.JP』、仮想通貨取引所の『Coincheck』と、ポケットペアを起業するまでゲームとは縁遠いキャリアをたどっている。 一見すると、遠回り