XMLの応用分野は、単なる文書処理からデータ処理へと急速にすそ野を広げてきた。同時に、XML文書をプログラムやスクリプトで処理するのに不可欠なAPIの必要性が高まり、それにこたえるためにDOMやSAXが開発された。今回はDOMとSAXを比較検討し、次回ではDOMについてさらに詳しく解説する。 XMLデータを操作するための2つのAPI XMLデータ(注)を操作するアプリケーションを作る場合、XMLを操作するAPI (Application Programming Interface)が標準化されていると便利なことがある。異なるXMLプロセッサ(パーサ)を使ってさまざまなアプリケーションを開発する場合でも、常に同じAPIでXMLデータを操作することができ、開発効率が向上し、プログラミングノウハウの蓄積になるからだ。そのため、XMLデータを操作するAPIとして、現在下記の2つがデファクトスタンダ
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