(2009年2月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国国内で、外貨準備を利回りの低いドル資産につぎ込むことに対する批判が高まっている。中国政府は恐らくこうした批判を封じながら、米国政府に何らかの見返りを求めていくことになる。 2007年6月のプライベートエクイティ(未上場株投資会社)大手ブラックストーン・グループの上場は、既に米国の金融バブルを象徴する出来事として歴史に刻まれた。ウォール街きってのやり手たちが現金化を決めた、1つの時代の終わりを告げるディールとして、である。 だが、同社の上場は、金融史の別の章における転換点でもあるかもしれない。それは、今の危機から生まれてくる新しい世界を形作るもの、つまり、中国が金融面における米国との深い結びつきを真剣に疑問視し始めた瞬間だ。 大きな転換点となったブラックストーン上場 中国の政府系ファンドである中国投資有限責任公司(CIC)