RYUTistが、約2年ぶりとなる5作目のアルバム『(エン)』をリリースした。 RYUTistは、南波一海が主宰するタワーレコードのアイドルレーベルPENGUIN DISCに所属し、これまでも音楽的にハイレベルな作品を発表してきた。だが今回の『(エン)』は、今までの領域を余裕で突破するほど強烈に進化したサウンドを聴かせる作品だ。 君島大空、柴田聡子、パソコン音楽クラブ、蓮沼執太、ermhoi(Black Boboi、millennium parade)など先鋭的なアーティストが提供した楽曲からは、ポストロック、エレクトロニカ、サイケデリックヒップホップ、ミニマルなどなど様々なジャンルが脳裏に浮かんでくる。アブストラクトでありながらも、絶妙なポップミュージックとして成立しているところが見事過ぎる。 ただ、音ばかりが先行しても意味がない。あくまで主役はアイドルのRYUTist。エッジのバリバリ