文部科学省は1月30日、小中学校には携帯電話を原則持ち込み禁止とするなどの指針を示し、それに沿って教育委員会や学校において基本的な指導方針を定めるよう、「学校における携帯電話の取扱い等について」という通知を出した。なぜこのような通知を出したのか、通知によってどんな効果を狙っているのか、同省初等中等教育局児童生徒課担当係長の須原愛記氏に話を聞いた。 ● 国としての基本的な考え方を示したかった 須原氏は「漫画やゲームと同じで、学習に不要なものは学校には持ち込まないようにすべき。学校現場では『携帯電話は(学校には)不要』という認識が徹底されているかもしれないが、安全の観点から子どもに持たせたいという家庭もある。一般的には携帯電話の取り扱いについてまだ混乱している部分もあるため、国として基本的な考え方を示した」という。ただし、「原則」禁止なのであり、地域の事情や保護者の仕事上の都合、安全の観点など
ハイパーネットワーク社会研究所が開催したワークショップで19日、千葉大学教育学部准教授の藤川大祐氏が「ケータイ世界の子どもたち――その問題点とは」と題する講演を行い、「学校へのケータイ持ち込み禁止」や「学校裏サイトが危ない」といった議論がいずれも間違ったものであると指摘。携帯電話事業者に対しては、利用者に誤操作があっても安全が確保される「フェールセーフ」の発想で事業を展開すべきと求めた。 ● 「悪いことをしたらバレる」が浸透、子どもの加害行為が陰湿化 藤川氏は冒頭、ケータイを持ち始めた多くの子どもに当てはまる問題として、「生活習慣」への悪影響を指摘。メールの返信に生活時間の多くを費やしたり、友人と合わせなければいけないという「同調圧力」で学校外の生活を支配される子どもが少なくないとした。「メールが届いたら15分で返さなければいけないというようなルールで、食事中やお風呂にケータイを持ち込む子
ケータイを没収されたら挙動不審になる、プロフでの二重人格に「どっちが素なの?」と戸惑う、数え切れないほどのケータイ小説を書いたが内容は誰にも教えていない……。ハイパーネットワーク社会研究所が開催したワークショップで19日、大分県内の現役高校生5人がケータイ事情を語るセッションが行われた。同セッションは、ハイパーネットワーク社会研究所で研究企画部長を務める渡辺律子氏が質問するかたちで進められた。 ――まず、皆さんがいつからケータイを使い始めたかを教えてください。 Aさん(高校1年生・女性):私はauを父親名義で契約しています。高校入試に合格した日に買ってもらいました。 Bさん(高校2年生・女性):私も高校入試の合格発表の日に買ってもらいました。使用機種はドコモSH905iで、契約は親名義です。 Cさん(高校2年生・女性):私も高校入試合格の時に買ってもらいました。機種はドコモP903iで、親
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