香港島の南側に位置する浅水湾(レパルスベイ)を見下ろす低層住宅の仕上げ工事が73年前に行われた。近代美術のようなデザインのこの建物は、旧日本軍によるほぼ4年間の占領で欧州のような町並みの多くが廃墟と化した後、英国の植民地だった香港復興の一環として建てられた。 浅水湾地区は当時、住む人もまばらだった。裕福なカドゥーリー家が所有する浅水湾酒店(レパルスベイホテル)が存在感を示し、スズ鉱山で財を成したマレーシアの余東璇氏が建てた「余園」が西側にあった。アールデコ様式のホテル、リドが海水浴客に施設を提供し、一握りの大きな別荘が海岸線に点在していた。 その後数十年間、香港が活況を呈すると、浅水湾地区には高層住宅が建ち並び、フェラーリのディーラーもある高級住宅街として人気を集めるようになった。 浅水湾酒店も余園、リドもとうの昔になくなってしまったが、1950年に建てられた南湾道(サウスベイロード)23
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