【ねこ駅長を訪ねて(2)JR嘉例川駅】鹿児島にある古い古い木造駅にも、“ねこ駅長”がいるという情報を耳にした。確認の電話をかけると「高齢なので夏場は療養していました。健康状態が良ければ駅にいますが…」とのこと。会えるか否か、行かなければ分からない。それなら答えは「行きます!」しかない。カメラを片手に列車に乗った。 【写真特集】嘉例川駅で過ごすにゃん太郎 目的地は、鹿児島県霧島市にあるJR嘉例川駅。鹿児島の玄関口・鹿児島中央駅までは、九州新幹線で博多駅からわずか約1時間半。そこから日豊線に乗り換え、錦江湾に浮かぶ雄大な桜島を眺めながら、約40分で隼人駅に到着。そこから肥薩線で約20分揺られると、山あいにある嘉例川駅が見えてきた。 焦げ茶色にくすんだ木の柱や屋根、看板、椅子…。周囲の紅葉も相まって、まるで100年前にタイムスリップしたような感覚になる。 明治時代に建てられた築110年の木造駅舎