人工衛星から捉えたリシャット構造 内部の様子 リシャット構造 (Guelb er Richat) とは、アフリカ北西部、モーリタニアの中央部に位置する巨大な円形の地質学的特徴である。リシャット構造体ともいう。 直径は約50kmに及び、宇宙空間からでないと、その全容は掴めない[1]。その形状から「アフリカの目」、「サハラの目」と呼ばれることもある[2]。周囲はサハラ砂漠に囲まれ、標高100~200mほどの高台の中に、窪地となったリシャット構造が存在する。構造内部は、同心円上に標高100mほどの山が幾重にも重なっている。発見当初は、隕石の衝突によるクレーターと思われていたが、調査の結果、特有の鉱物が存在しないこと、直径に比べて深さが浅いことなどから、これは否定されている。山を形成するのはカンブリア紀の固い岩石であり、長年の風化や浸食によって、柔らかい岩石部分が削られ、このような地形が形成された
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