ロシアのシベリアで出土した5万年前のネアンデルタール人女性の骨から採取したDNAを解析したところ、両親は親戚関係のような近縁とみられることが分かったとドイツなどのチームが19日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。 チームは「ネアンデルタール人は集団が小さく、近親での関係が一般的だったのかもしれない」と指摘している。 ドイツのマックスプランク進化人類学研究所などのチームは、2010年に洞窟で見つかった長さ2・6センチの足の指の骨からDNAを採取してゲノム(全遺伝情報)を解読。特徴からネアンデルタール人の女性と特定した。この女性が父と母から受け継いだ遺伝子を調べると、配列の似ている部分が多かった。 チームは「これほど遺伝的に似ている父と母は血縁が近い」と推定。異父きょうだい、おじとめいなどの関係である可能性が高いとみている。現代人のゲノムの約2%に、ネアンデルタール人の配列が残っていること
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