4月に始まったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が28日、最終回を迎える。脚本の宮藤(くどう)官九郎さん(43)は毎日新聞のインタビューで、ドラマに込めた思いを語った。宮藤さん流の現実を見据えた繊細でユーモラスな視点からは、家族や故郷、アイドルの「再生」を願う気持ちが浮かんだ。【土屋渓】 【放送開始前はこんな感じでした】小泉今日子:朝ドラ現場「スケバンのように仕切る」(3月4日掲載) ◇震災「なかったことにはできない」…宮城出身の宮藤さん 宮藤さんの出身地は宮城県栗原市。ロケ地は岩手県久慈市で、ともに東日本大震災の被災地だ。視聴者は半年間、能年玲奈(のうねんれな)さん演じる東京育ちの主人公・天野アキの目線で北三陸の町おこしを見てきた。「田舎に帰るとあの店潰れたのかとか、悪いところばかり見てしまう。アキと同じような新鮮な目線で自分の地元を見たら、いいところに気付くんじゃないか」。多くの人