服は“モノ”だ。触れることができ、身に着けることができる。なので服を作ることは、着る人の身体を美しくみせるシルエットや着心地を考えることでもあった。それが今日、“モノ”ではない服が登場している。それは、実際に“モノ”としては存在しない、画面のなかだけのバーチャルなファッションだ。 北欧のファッションEC「Carlings」のリリースしたサービス「Neo-EX」は、いわば服を売らない服の販売形式だ。画像を送ると服を合成してくれるこのサービスは、モノとしての服ではなく、イメージとしての服を提供する。 同時に、ファッションの世界でもバーチャルインフルエンサーに対する注目が高まっている。バーチャルスーパーモデル、バーチャルインスタグラマーとも呼ばれ、Shudu Gram、Miquelaやimma、Liam Nikuroなどその数は増えて続けている。 実際には着ることのできない“イメージ”としての服