空もぐーんと高くなった秋日。 昨日わたしは香港から来日した友人と、田町で大好きな馬肉を食していた。 そのあと、二軒目はどうしようかと考えていた時、 ふと10年ほど前、大学生になりたての時に訪れたプラネタリウムバーが、近くにあることを思い出した。 高校から大学にかけて、わたしは生粋の天文オタクであり、ハワイにあるすばる天文台へ観測に出掛けてこともあった。 携帯を手に取り検索したところ、3km先という、 まずまずな距離にあることが分かり、タクシーで移動した。 10年ぶり、2度目の再訪である。 ワクワクを胸に詰め込んで、お店のドアを開けたところ、わたしは驚愕した。 真っ暗である。プラネタリウムを投影しているということで、ある程度覚悟はしていたものの、 予想を上回る漆黒の店内、漂う妖艶なかほり、映し出される爽やかな星空。 案内された席は、ソファー席である。もちろん、ペア仕様のミニサイズである。 1