企業・市場・法 (ちくま学芸文庫) 作者:コース,ロナルド・H.筑摩書房Amazon 「コースの定理」で有名なコースの主著です。自分の論文を書いている中で、「企業ってそもそも何?」ということが気になって、手を出してみたら面白かった。 「企業ってそもそも何?」に対する回答は第2章の「企業の本質」というのに書かれている。でも、そこよりも、ついでに読んでみた第5章の「社会的費用の問題」の方が個人的には面白かった。これは、コースの定理の元ネタになった論文だ。 コースの定理は、学部生のときに環境経済学の授業で習った。私は環境経済学という学問が嫌いだった(今もそんなに好きではない)。言ってることがわけわかんねえ、と思ってたから。一番わけがわかんなかったのがCVMって言って、要するに環境に価格をつけて市場メカニズムで扱えるようにしようっていう環境評価手法だけど、今回はそこに深入りしない。二番目くらいにわ