深刻な被害が続く特殊詐欺について、警察庁が犯行の通信手段を調査した結果、詐欺やその疑いのある電話の多くが転送サービスを悪用し、都内の「03」から始まる番号を表示させるなどして、発信元を隠す手口が使われていたことが分かりました。 特殊詐欺の被害額は去年、361億円余りに上り、2014年以来の増加に転じたことなどを踏まえ、警察庁は、犯行の通信手段を調査するなど、手口を分析し、対策をまとめました。 それによりますと、去年、全国で確認された詐欺や、その疑いのある電話のうち、発信者の番号が判明したものは、合わせて1万9843件でした。 固定電話からの発信は8418件あり、このうち8割にあたる6655件が電話の転送サービスを悪用して、本来の発信元を隠す手口が使われていたということです。 都内の「03」から始まる番号が多く、別の地域からの電話を転送させて、都内からかけているように装っているとみられ、警察