8日午後4時半頃、埼玉県熊谷市曙町の秩父鉄道持田―熊谷駅間の踏切で、自転車で渡ろうとした同市に住む大学4年の男子学生(22)が、下り普通電車(3両編成)にはねられ、全身を強く打ち、意識不明の重体になった。 熊谷署の発表によると、現場は警報機も遮断機もない踏切。運転士は数十メートル手前で、左側から年配の女性が自転車で横切ったため警笛を鳴らしたが、直後に右側から学生が進入してきたという。学生は耳にイヤホンを付け、ポケットにある携帯型の音楽プレーヤーが再生状態になっていた。 同署は、学生が音楽を聴いていたため、電車の接近に気づかなかったとみて調べている。