エコノミストは「産業政策」の分析から始める。例えば、こんな感じだ。 第1期:1978年以前(計画経済万能の時代) 改革開放前の中国は計画経済であり、旧ソ連を模して1952年に設立された国家計画委員会が圧倒的な権限を有していた。当時の中国は建国、大躍進、文化大革命といった政治的激動期にあり、市場経済を前提とする「産業政策」の概念はなかった。 第2期:1978年から1998年まで(産業政策が生まれた時代) 改革開放政策に伴い、国家計画委員会は、従来の「計画経済」に加え、次第に「産業政策」に関する権限も併せ持つようになる。但し、中国経済に占める国有企業の比重は圧倒的であり、真の「産業政策」が生まれるのは1990年年代中頃からだと言われる。 第3期:1998年から2002年まで(産業政策が一時後退した時代) 国内市場経済の発展に伴い、「計画経済」はもはや時代遅れとされ、「市場原理」が「産業政策」よ