清志郎「先生のこと歌に」… 「ぼくの好きな先生」秘話2009年5月5日 印刷 ソーシャルブックマーク ♪劣等生のこのぼくに すてきな話をしてくれた――2日に58歳で亡くなったロックシンガー、忌野清志郎(いまわの・きよしろう)さんには終生慕う先生がいた。東京都立日野高校で担任だった小林晴雄さん(77)。初期のヒット曲「ぼくの好きな先生」のモデルになった。必ず闘病生活を乗り越える。先生と級友はそう信じてきた。 3日、都内で営まれた清志郎さんの通夜に、小林先生は参列した。ひつぎの中の教え子は穏やかな顔をしていた。「十分がんばってきたんだ。ゆっくり休め」。心の中で声をかけ、花を手向けた。 《十八になる私の子供はギターのプロになるのだと申します。私どもには何が何だかわからなくなりました》 69年11月、朝日新聞にこんな身の上相談が載った。清志郎さんの母からだった。 「大学に行っても4年遊ぶんだから、