マリオ、クッパ、ヨッシー・・・。公道レンタルカート「マリカー」は、任天堂に訴えられ、敗訴したが、今も変わらず、任天堂のキャラクターのコスチュームを着た客をカートに乗せ続けている。運営する株式会社MARIモビリティ開発(旧社名:株式会社マリカー)は9月28日、知財高裁に控訴。両社のバトルはまだまだ続きそうだ。 この裁判は、任天堂が起こしたもので、マリカー社が「マリカー」という標章を会社名に用いていることや、客にカートをレンタルする際に「マリオ」などの著名なキャラクターのコスチュームを貸し、そのコスチュームが写った画像や映像を許諾なしに宣伝・営業に利用するなどしていることが、「不正競争行為および著作権侵害行為にあたる」と主張してきた。 東京地裁は9月27日、マリオ等のキャラクターのコスチュームを客にレンタルすることを禁止するなど、不正競争行為の差し止めと、1000万円の損害賠償命令を言い渡した
転職情報サイト大手「転職会議」に記載された内容で、社会的評価を低下させられたとして、徳島市の企業がプロバイダを相手取り、投稿者の名前や住所などの開示を求めた訴訟で、高松地裁は8月22日、開示を命じる判決を下した。 読売新聞によると、徳島市の企業の従業員を名乗る人物が2016年10月、転職会議の口コミ欄に「社長はワンマン」「管理職に管理能力はない」などと匿名で投稿した。企業側はまず、サイト運営会社に投稿者のIPアドレス開示などを求める仮処分を東京地裁に申し立て、開示の仮処分決定を受けたことで、プロバイダを把握した。 さらに今回の訴訟で、プロバイダに対して、投稿者の名前などの開示を求めていた。プロバイダは「投稿者の意見で、社会的評価を低下させたとまでいえない」と主張したが、高松地裁の木村哲彦裁判官は「前提となる真実性や相当性が証明されていない」と判断したという。 今回の判決について、インターネ
今年4月に急逝したアメリカの伝説的歌手、プリンスさん。その遺産は、3億ドル(約328億円)とも10億ドル(約1100億円)ともいわれている。莫大な遺産をめぐって、なんと700人が「相続する権利がある」と名乗り出ているのだという。 報道によると、プリンスさんは結婚歴があるが、晩年は独身で子どももいなかった。両親はすでに他界しており、遺書も残していなかった。プリンスさんの遺産は、実の妹であるタイカ・ネルソンさんが相続する可能性が高いとされていたが、ほかにも5人の異父母兄弟がいることがわかっているという。 さらに、プリンスさんの血縁関係を調査する団体のもとに、「家族の写真にプリンスさんが写っている」とか「同じ地区に暮らしていた」といった理由などで、親族関係にあたると主張する電話が多数寄せられている。そのなかには、「プリンスさんの子どもだ」と名乗る人物も含まれているそうだ。 プリンスさんの莫大な遺
チャットアプリで知り合った当時中学3年生の少女の半裸写真を撮影し、みだらな行為をしたなどとして、神奈川署は4月11日、小田原市に住む45歳の男性を児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)と神奈川県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕した。 産経ニュースによると、男性が神奈川署に「15歳の女の子と付き合っているが、犯罪になるのか」と電話したことから発覚したという。男性は写真を撮ったことは認めているが、「結婚を前提に付き合っていた」と真剣交際だったことを話しているそうだ。 仮に2人が真剣交際だったとしても、許されないことなのだろうか。青少年保護条例にくわしい奥村徹弁護士に聞いた。 ●「結婚前提」なら許されるが、証明が困難 いわゆる青少年保護条例の淫行処罰規定については、最高裁大法廷判決(1985年)があって、次のように解釈されています。 「『淫行』とは、広く青少年に対する性行為一般をいうものと解すべき
荒木飛呂彦氏の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部「ダイヤモンドは砕けない」のテレビアニメが2016年4月から放送されることが決まり、ファンが放送を心待ちにしている。 第4部の物語は、第3部の主人公・空条承太郎が、4部の主人公・東方仗助の住むM県S市の杜王町にやってくるところからはじまる。来訪の目的のひとつは、空条承太郎の祖父であるジョセフ・ジョースターが、仗助の父親であり、財産を相続する権利があることを伝えるためだ。 ジョセフは第2部の主人公で、既婚者だが、60代のときに当時女子大生だった東方朋子と不倫関係になった。その際に生まれたのが仗助だ。ジョセフには、本妻のスージーQと、その間に産まれたホリィという娘がいる。承太郎は、ホリィと日本人男性との間に産まれた息子だ。 複雑な関係だが、ジョセフにとって、仗助は愛人との間の息子、承太郎は本妻との間に産まれた娘の息子、つまり孫ということにな
電車の中で居眠りしていた女性をスマートフォンで無断撮影し、ツイッターに投稿したとして、北海道警は12月10日、札幌市の高校2年の女子生徒を、侮辱罪の疑いで書類送検したと発表した。女子生徒は「笑いのネタにしたかった」と認めているという。 報道によると、女子生徒は8月1日午後3時40分ごろ、札幌市内を走行していたJRの電車内で、居眠りしていた女性(16)を撮影し、「わらいとまんないしぬ」とのコメントとともに、ツイッターに投稿して、侮辱した疑いが持たれている。女性の母親が被害届を出していた。女性は顔に障害があり、女子生徒とは面識がなかったという。 ネットでの誹謗中傷は絶えることなく問題になっているが、今回は、なぜ侮辱罪が適用されることになったのか。ネットの誹謗中傷の問題に詳しい清水陽平弁護士に聞いた。 ●社会的評価を下げたと判断された 「侮辱罪は、公然と人を侮辱した場合に成立します(刑法231条
走っているバスの中で、小学生が何度も降車ボタンを押し、バスが停まるたびに「間違えましたーw」「うっそでーすw」とふざけていたところ、運転手から「今ボタン押した人降りて」「降りるまで発車しないから」とお灸をすえられたーー。そんな場面を目撃した人のツイートが2万7000回以上リツイートされ、話題になった。 ツイートによると、運転手と小学生の間で、「ごめんなさい、もうしません」「ええけえ降りろ」「ここ違うんです」「でもボタン押したじゃろ」「ごめんなさい(半泣き)」「早う降りにゃあ他のお客さんに迷惑じゃろ」「ごめんなざい〜(本泣き)」「◯◯小じゃろ。学校に言うとくけえの」などのやり取りがかわされたそうだ。 このツイートに対して、「いけないことはきちんと教えないとね」「泣けば許されると思って...悪質な子供ですね」などのコメントが寄せられている。このようないたずらは何らかの犯罪になる可能性はあるのだ
不貞行為すなわち不倫の「慰謝料」に関する裁判のデータだけをしつこく集めた本が、弁護士の間で話題となっている。その本「判例による 不貞慰謝料請求の実務」(中里和伸著/弁護士会館ブックセンター出版部LABO/4860円)は、593もの裁判例を分析し、不貞行為による慰謝料請求を丹念に追った著作である。 なかでも、過去の不倫訴訟における慰謝料の請求額と認容額(裁判所が命じた慰謝料額)、裁判のポイントを一覧表にした「裁判例データ集」は画期的だ。 売れ行きは好調で、6月下旬の発売から約3週間で増刷が決まった。担当編集者の渡邊豊氏は「こんなに短期間で法律実用書の増刷が決まることは珍しく、弁護士、そして裁判官の方からも『待望の書』といった嬉しいコメントをいただいている。慰謝料請求に関する本はありますが、不貞に特化したものはなかったためではないか」と話す。 著者の中里和伸弁護士に、不倫慰謝料を求めた593例
「セフレの子を妊娠しました。相手に養育費を求めることはできるのでしょうか」。弁護士ドットコムの法律相談コーナーに、そんな相談が寄せられた。 相談者の女性は、セックスフレンドとの間に子ども授かり、一度は中絶することも考えていたそうだ。相手の男性との間で中絶同意書も書いていたという。しかし、その後、母性に目覚め、「この子を産みたい!」という気持ちが湧き、中絶手術を見送ったそうだ。 女性は、相手の男性に認知してもらって、養育費を支払ってほしいと考えている。だが、相手の男性に中絶手術をしなかったことを告げると、彼は激怒し、「約束を破ったんだから、こちらも責任を果たす義務はない」と言ったそうだ。 相談者は「愛情はもうありませんし、結婚は望んでいません」と話しているが、このような場合でも、男性に子どもを認知させ、養育費を支払わせることができるのだろうか。男女トラブルの法律問題に詳しい長瀬佑志弁護士に聞
2020年東京オリンピックの公式エンブレムをデザインした佐野研二郎氏の「盗作疑惑」が、海の向こうで波紋を広げている。佐野氏が監修したキャンペーン賞品や、群馬県太田市の公共施設のロゴのデザインをめぐって、アメリカのデザイナーが法的手段を検討しているというのだ。 サントリーのキャンペーン賞品については、すでに計30点のうち8点の取り下げとなり、発送中止となった。佐野氏も、事務所スタッフによる「トレース(敷き写し)」だったと認めている。そのうち「BEACH」と書かれたものは、米ジョージア州のベン・ザラコー氏がデザインしたものと酷似しているとされる。 また、佐野氏が制作した群馬県太田市の公共施設のロゴについては、米コロラド州のジョシュ・ディバイン氏が2011年に発表したロゴに「類似している」という認識を示した。両氏はそれぞれ、法的手段を検討しているということだ。 東京オリンピックの公式エンブレムを
服役3年目に「あなたは無罪でした」と言われたら―—。強姦罪などで懲役12年の刑が確定していた男性の「再審請求」の裁判で、被害者とされた女性が「事件はウソだった」とかつての証言を翻したため、大阪地裁は2月下旬、再審開始を決定した。大阪地裁は「無罪を言い渡すべき新証拠がある」としており、今後の再審公判で無罪判決が出る見通しだ。 報道によると、男性は2004年と2008年に大阪市内で同じ女性に性的暴行やわいせつ行為をしたとして、強姦と強制わいせつの容疑で逮捕・起訴された。男性は捜査段階から一貫して否認していたが、2011年に懲役12年の実刑判決が確定した。有罪の決め手は、被害者と目撃者の証言だった。 男性は服役中の2014年9月、大阪地裁に再審を請求。その裁判で、被害者とされていた女性と目撃者が、過去の証言は虚偽だったと認めたのだ。服役して3年半となる昨年11月に大阪地検が刑の執行を停止し、男性
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