株式会社 日経BP 〒105-8308 東京都港区虎ノ門4丁目3番12号 →GoogleMapでみる <最寄り駅> 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4b出口より徒歩5分 東京メトロ南北線 「六本木一丁目駅」泉ガーデン出口より徒歩7分
何をやってもダメ。麻生太郎首相官邸はいよいよ末期的な様相だ。 「首相官邸の主」との異名を取る総務省出身の秘書官、岡本全勝がほかの秘書官らを無視するかのように差配。週末は必ず露出度の高いところに首相を出向かせ、麻生人気の回復に躍起になっている。 ところが…。 「麻生ー、さっさと辞めろー」 例えば5月31日の日曜日。麻生は篠突く雨の中、東京・府中の東京競馬場に姿を見せた。競馬の祭典である東京優駿、つまり日本ダービーの開催日だった。 麻生はダービーを制した騎手の横山典弘らに「内閣総理大臣賞」を授与するため登場した。すると、会場からひときわ通る声が投げかけられた。 「麻生ー、さっさと辞めろー」 一瞬、会場がどよめいた。馬券を外し、やけになって上げただけの声とは思えぬ響きが込もっていた。 その2週間前にはミス・ユニバース日本代表が官邸を表敬訪問した。やはり岡本の手配だった。
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 5月16日午後、民主党議員は鳩山由紀夫氏を党首に選んだ。これで自民党と民主党の党首それぞれが、60年前に日本の戦後政治を牽引した吉田茂、鳩山一郎の孫ということになった。“名門”が“一般人”を退け、政党の顔になるとは、パキスタンやインドネシア、インドの政治を思い出させる。 まともすぎた岡田氏、名門の香りがする鳩山氏 メディアの下馬評では、鳩山氏が優勢だった。日経ビジネスオンラインの読者アンケートでは、岡田克也氏を推す声が大きかったようだが…(参考記事はこちら)。岡田氏は、知性的な人に人気があったのかもしれない。 地方議員や若手・中堅議員は岡田氏を推薦しているとの報道もあったが、現実には厳しいと筆者は思っていた。なぜなら、小沢一郎前代表の辞任から
冷え込む政界を妖怪がさまよっている。「選挙管理内閣」という妖怪である。首相・麻生太郎の求心力低下を見て取った民主党代表・小沢一郎が「超大連立」という蠱惑(こわく)的な装いを凝らして放った揺さぶりの一手。早期の衆院解散・総選挙を麻生に迫り、応じないなら追い詰めて倒閣を狙う。その後に思い描く「選挙管理内閣」。麻生の支持率急落で、政権存続を危ぶむ自民党にもじわじわ波紋が広がる。 「首相たらい回し」けん制する「憲政の常道」論 「あんな調子では、09年の通常国会は持たないだろう」。11月28日夜。麻生との初の党首討論を終えた小沢は幹事長・鳩山由紀夫、新党日本代表・田中康夫に手ごたえを漏らした。鳩山が各所で語った内容を総合すると、麻生を追い込み、倒閣に至った場合の小沢の読みはこうらしい。「今までだと、また自民、公明両党で新内閣を創り、その余勢を駆って選挙、という流れが一般的だろうが、いくら何でも衆
政治の空転こそチャンスだ。改革なんて骨抜きにしてしまえ――。 今、「抵抗勢力」と呼ばれる官僚たちは、突然の福田康夫首相の辞任という好機に、らんらんと目を輝かせている。財政改革と並ぶ国民のための大改革を潰す、これほどのフォローの風はないからだ。しかも、総裁選レースの先頭を走る麻生太郎・自民党幹事長は、以前から政策の役人依存度が高く、霞が関では誰一人知らぬ者がないほど公務員改革嫌い。マスメディアが麻生氏の優位を伝えれば伝えるほど、抵抗勢力はほくそえみ、その陰謀を膨らませている。 福田首相の辞意表明の2日前(8月30日)、総理官邸や財務省、総務省に根城を持つ抵抗勢力(官僚)たちは、ちょっとした勝利に酔っていた。 内閣人事局の骨抜きを 狙った「政府原案」 今春の通常国会で成立した「国家公務員制度改革基本法」に基づいて1年以内に設置される「内閣人事局」について、抵抗勢力に都合のよい省益優先の
所詮、政治とは権力闘争である。古今東西、それは絶対の現実である。 今週、永田町では2つの雑誌記事が話題に上った。ひとつは〈中川秀直・自民党元幹事長「愛人スキャンダル」告白した〝政策本〟の中身〉(週刊現代)、もうひとつは〈救国提言 日本よ、「大きな政治」にかえれ/麻生太郎・与謝野馨〉(文藝春秋)、それぞれが政界のキーマンを主役にした政治記事である。 永田町ではこの2つの記事は、麻生氏に続いて、中川秀直、与謝野馨の両氏も「ポスト福田」へ名乗りを上げたものと受け止められている。国会議員や政治記者の間でのみに通用するきわめて内輪の論理であるかもしれない。だが、それでも自民党内の勢力図を変えるには充分な根拠をもつと考えられている。 通常国会終盤を迎えて、永田町周辺は俄然、騒がしくなってきた。支持率低迷に喘ぐ福田政権を横目で見ながら、超党派での「勉強会」や「議員連盟」が次々と立ち上げられている。
特定財源問題〜福田首相の「再議決はしない」の一言を待つ (田中 秀征=福山大学教授) テレビは連日、値下がりしたガソリンを求める、スタンドの車列を映し出している。 しかし、福田康夫首相は、3月末に珍しく何度も会見やインタビューに登場。混乱について語るとともに、「今の税率を維持しなければならない」と強調した。4月末の衆議院での再議決による暫定税率の復活に意欲を示した。 はたして、それができるだろうか。私は次のような理由で否定的である。 再議決は難しい 1)世論は、暫定税率の復活に猛反発する。 一度値下げしたガソリンを短期間にまた値上げすることは至難。もし強行すれば福田政権は崩壊の危機に立つだろう。 原油、穀物価格の上昇により、豆腐から牛乳に至るまで値上げラッシュが続いている。“悪い物価上昇”を招いている。そんな経済状況で、ガソリンの再値上げができるはずがない。 また、道路特
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