【ワシントン=吉野直也】米中西部ウィスコンシン州は5日、共和党のウォーカー知事へのリコール請求に基づく再選挙をした。投開票の結果、保守派の草の根運動「茶会党」の支援を受けた現職のウォーカー氏が、民主党のミルウォーキー市長、バレット氏に勝利した。再選挙は11月の大統領選の前哨戦として注目を集めており、共和党候補のロムニー前マサチューセッツ州知事に追い風となる。ウィスコンシン州は大統領選ごとに民主
【ワシントン=柿内公輔】米国各州の財政改革をめぐる混乱が拡大している。公務員改革で歳出圧縮を狙う共和党系知事に、反発するデモや州議会の空転が続出。高速鉄道計画の見直しに続く「州知事の乱」は、オバマ政権の財政再建にも波紋を広げそうだ。 「州財政は深刻。厳しい決断が求められている」。ウィスコンシン州職員の団体交渉権の制限を議会に提案したウォーカー知事は22日、テレビ演説で市民に訴えた。24日には法案に反発し雲隠れした民主党の州議会議員の捜索に警察官が派遣され、知事は職員の一部解雇も示唆している。 同州では、先週から労働者のデモが相次ぎ、教員の大量欠勤で休校も続出。オハイオ州ではデモ隊が22日に議事堂を包囲し、インディアナ州では民主党議員が議会審議をボイコットするなど、抗議の波がうねりのように広がっている。 怒りの矛先は、財政不安を抱える各州の共和党系知事が進める公務員改革。ウォーカー知事は約1
米中西部ウィスコンシン州で、保守系のスコット・ウォーカー知事(共和党)が財政赤字削減策として州政府職員から団体交渉権を剥奪する法案を提出、地元教職員組合などが大規模デモで反発し、混乱が続いている。 オバマ大統領が「組合つぶしに見える」と知事を批判したのに対し、共和党のベイナー下院議長は「勇気ある行動」と知事に加勢。「米国の分断」を映し出す対立は17日になって首都ワシントンにも飛び火した。 州都マディソンでは州議会議事堂の内外で1万人規模のデモが連日続き、ほとんどの学校が休校となった。 法案は知事公約の「7月までに3千万ドル(約25億円)、2年で3億ドルの歳出削減」に向けて提出され、州職員の団体交渉は住民投票が可決された場合だけ認められる内容。(共同)
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