【ワシントン大治朋子】オバマ米大統領が閉鎖を約束したグアンタナモ米海軍基地(キューバ)の「テロ容疑者」収容所の移転先として、米中西部ミシガン州の重警備刑務所が急浮上している。AP通信は、政府高官の情報として、13日にも米国防総省などの担当者が現地調査に赴くと報じた。治安上の懸念から受け入れを拒む州が多い中、地元住民が前向きな姿勢を示した初のケースとして、注目されている。 移転先の有力候補となっているのはミシガン州東部にある州立のスタンディッシュ刑務所。現在の収容者数は明らかにされていないが、施設は600人の収容が可能。しかし受刑者数の減少などから採算が取れず、6月、同州知事が今秋にも閉鎖する方針を示した。 同刑務所では現在、約300人が看守などとして働いている。地元の失業率は17%と高く、6月に、住民は約8000人の署名を添えた陳情書を州知事に提出。グアンタナモの「テロ容疑者」(約230人